平鍋さん
鷲崎です。
> ぼくは,本日は Linda Rising の「Retrospective」(回顧)の
> チュートリアルに出ました.XPの一プラクティスとしてという
> 文脈ではなく,Norm Kerth による終わったプロジェクトの
> 検死(Postmortem)に起源をもつものです(Norm Kerth はパ
> ターンコミュニティでの著名人).
>
> Norm Kerth の回顧は,プロジェクトのヒーリング,
> カウンセリング,ファシリテーティング技術として
> 認知されて来ているようです.
>
> "Retrospective - A Handbook for Team Reviews"
> http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0932633447/xpjp-22/
>
> この回顧が,イテレーション終了毎の回顧,としてAgileの
> 文脈に入ってきました.とても面白いです.今回のカンファレンス
> には,「ファシリテーター」という肩書きの人が何人かいました.
> 役割は,会議などを運営する司会,参加者がうまく参加できるような
> 雰囲気作り,準備などももします.
初耳でしたので、PortlandPatternRepository などを調べてみました。
http://c2.com/doc/ppm.pdf
http://c2.com/cgi/wiki?NormKerth
http://www.retrospectives.com/
以下、その感想です。
"検死" (Postmortem) とは何ともぞっとする言葉ですが、もともとは、
プロジェクトを人間に例えて、犯罪行為や病気のせいで死亡した(失敗した)
プロジェクトを反省し、次に生かそうというところから来ていると感じました。
このとき、瀕死のプロジェクトを蘇生させることが目的であるようには
読み取れませんでした。#私が誤って理解している可能性はあります
また、指摘されているように "検死" や "回顧" (Project Retrospectives) が
プロジェクト終了後のプロセス改善活動であるのに対して、XP の "回顧" は
イテレーションもしくはリリース後の改善活動である点が異なると感じました。
http://www-6.ibm.com/jp/developerworks/java/021018/j_j-xp0813.html
なお、他の ML [xpjug] で紹介されていた Industrial Logic 社の記述中では、
XP プロジェクト終了後の "回顧" が取り上げられているようです。
http://www.industriallogic.com/catalogs/activities/000022.html
> P.S.
> あ,そうそう,鷲崎さんに言っておかないといけないことが...
> 今日,Cockburn と卓球して負けました(;_;).1セット21本勝負で.
Cockburn と卓球ですか、それは凄いですね。うらやましいです :-)
そういえば以前、私は平鍋さんと卓球をして負けました。。。
Ice Breaking ではないですけど、緊張の続く国際会議ですから
(私はだいたい緊張します)、こういった遊びの時間を持てるといいですね。
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Hironori Washizaki (washi@....jp)
Research Associate, http://www.washizaki.net/
Dept. of Computer Science, Waseda University
3-4-1 Ohkubo, Shinjuku-ku, Tokyo, 169-8555 JAPAN
Tel & FAX +81-3-5286-3345