清水川です。
清秀紀さん(Fri, 06 Jun 2003 16:01:41 +0900) wrote:
> > ソフトウェアの開発においては、口頭でのコミュニケーションのほうが効率が
> > いい場合が多いと判断されたから、XPなどが提唱されたのではないでしょうか。
> > ソースという最終的な文書が存在する、ソフトウェア開発では、すばやい
> > フィードバックが可能な口頭でのコミュニケーションがテキストによるもの
> > よりも効率的な局面は少なくないように思います。
>
> これは、ソフトウェア開発の成果物であるソースコードが高いトレー
> サビリティを持っているからなのかなと理解しようとはしています。
XPが言っているのは、
難解で分厚いドキュメント作成に高いコストを払うな。
"分かりやすくてコストが安いドキュメント"="ソースコード+口頭"。
という事なのだと受け取っています。
ですが、本当に必要なドキュメントは作成するべきだと思います。
> とはいっても、AとBの2つの選択肢がある局面で、Aを選んだことを
> 後から「成功だった」「失敗だった」と検証したり学習したりする
> ためには、AとBの選択肢があったことが記録されていないと、検証・
> 学習できません (コメントアウトされているのかもしれませんが)。
清さんの書かれた状況はドキュメントとして残す価値のある内容だと思います。
『要求仕様の探検学』という本に、「仕様として、ある要求が不採用となった
場合、その理由を明記しておくべき」と言っている部分があります。これは、
将来状況が変わったときに採用となる可能性を考えての事です。
こういった、選択とその理由というものは、ソースコードには(意図的にコメ
ントとして埋め込まない限り)残らないものだし、ソースにも機能にも残って
いない事を口頭で継承するのは非常に難しいです。
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清水川