濱井です。
2003/06/04 01:48:10 +0900にSEI Hidekiさんが送られた
メールに関する返信です。
> 伝えたいことが伝わっているか確認するには、伝えた相手に説
> 明・記録してもらい、それを検証・承認するしかない (議事録
> 方式)。であれば、最初から伝えたいことを書いてしまうほう
> が効率的だ。
>
>という風に考えていたりもします。
[XP-jp:04433] でも書いていますが、書いたからといって伝わるとは
かぎりません。ったか否か検証する必要はテキストによる
コミュニケーションでもほとんど減らないように思います。
正しく伝わりにくいことは、ウォーターフォール開発モデルの根拠となった
Royceの論文が歪曲されて伝わり、30年以上たっても未だに誤解されている
という事実が、なにより雄弁に物語っていると思います。
http://www.ivis.co.jp/prof/14.html
http://www.ogis-ri.co.jp/otc/otc2/oosquare-ml/Archive/200212.month/3414.html
>まったく同感です。逆に云えば、各種の条件がそろえば口頭でのコ
>ミュニケーションのほうが効率がいいのでしょう (が、その場面は
>一般的には少ない)。
ソフトウェアの開発においては、口頭でのコミュニケーションのほうが効率が
いい場合が多いと判断されたから、XPなどが提唱されたのではないでしょうか。
ソースという最終的な文書が存在する、ソフトウェア開発では、すばやい
フィードバックが可能な口頭でのコミュニケーションがテキストによるもの
よりも効率的な局面は少なくないように思います。