At Wed, 04 Jun 2003 00:13:15 +0900,
"KURIYAMA, Shigeyuki" <s-kuriyama@....com> wrote
> 具体的にどのように「日本語の作文技術」を使用して教育を行って
> いるのですか?
> 実際にトレーニングなどを行なったりしているのでしょうか?
書籍については、「文章によるコミュニケーションや記述は仕事の
基本なんだから、ともかく読みやがれ」と云っています。
本多勝一のほかには、下記の書籍を推薦しています。
わかりやすいマニュアルを作る 文章・用字用語ハンドブック
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822720306
『日本語の作文技術』は、実践書としてはものたりません。そこを、
『文章・用字用語ハンドブック』で補完できると考えています。
トレーニングは古典的な添削です。
さすがに全メッセージについて添削するわけにはいきませんので、
気がついたときに「発作的日本語講座」といったタイトルで、具体
的に指摘してします (かなりケチョンケチョンに)。
たいていの新人は、おそれおおくも「自分は文章を書くのが得意
だ」くらいにボンヤリと考えているので、最初が肝心ですね :D
なお、より仕事に密接した場面用の基本テキスト (べく・べからず
集) 的なものは作成して、最初に読ませています。
パソコン通信時代から10年くらいかけて独自に熟成させ、日々更新
しているので、そこそこのデキではないかと自負しています。
> 上記のことって、相手に自分が言ったことを説明してもらうのが一
> 番いいんでしょうけど、それを相手に要求するのがなかなか難しい
> かな、と思っています。
ですね。
伝えたいことが伝わっているか確認するには、伝えた相手に説
明・記録してもらい、それを検証・承認するしかない (議事録
方式)。であれば、最初から伝えたいことを書いてしまうほう
が効率的だ。
という風に考えていたりもします。
> ・自分と同じ方向(意識やモチベーションなどの方向というか)
> を向いていない相手に対して、効率的に情報のやり取りするこ
> とが難しい。
>
> ・たとえ、同じ場にいて同じ話をしていても、相手によって全く
> 異なる認識をしていることが往々にある。
>
> ・会話の舵取りをうまく取らないと話が発散してしまう。
まったく同感です。逆に云えば、各種の条件がそろえば口頭でのコ
ミュニケーションのほうが効率がいいのでしょう (が、その場面は
一般的には少ない)。
> したがって、口頭+紙、口頭+ホワイトボードなどだと格段に情
> 報量が上がるのかなぁ、と実感してますがいかがですか?
そうですね。
関連して今、ペーパー・プロトタイピングに関する本を読んでいま
す。
Paper Prototyping: The Fast and Simple Techniques for
Designing and Refining the User Interface
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1558608702
このあたり、うまいこと筋道をつけたいなあと妄想しています。
-- 清