Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Tue, 27 May 2003 22:08:45 -0400
From:  4ml <4ml@....com>
Subject:  [XP-jp:04404] Re: XP 伝導テクニック
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20030527210454.7F96.4ML@....com>
In-Reply-To:  <20030528084025k-hamai@....jp>
References:  <20030521112707.28FC.4ML@....com> <20030528084025k-hamai@....jp>
X-Mail-Count: 04404

池田です。

> >> >> ・お客様からのアプローチ
> >> >>  自分からお客様にアプローチしてお客様にXPを気に入ってもらいました。
> >> >>  経験上、長年システム開発に携わっている上司よりもお客様の方が
> >> >>  XPを気に入ってくれやすいです。
> >> >
> >> >これはちょっと意外でした。社内のマネージャクラスの人は「お客様に納得し
> >> >てもらえないんじゃないか」と感じていたようです。
> >> 
> >> 顧客にとっては、リスクの大きいウォーターフォールの一発勝負がXPでは
> >> 回避できるという点が大きいのではないでしょうか。
> >
> >一発勝負の回避や、リスク軽減というのは開発側の動機となる部分なのでは
> >ないかと思います。
> 
> 顧客の側にとっては、ソフトの開発が完了すればそれで終わりというわけ
> ではないので、ソフトの機能を削ってもスケジュールを優先するなどの配慮が
> 必要になります。そうした調整のできないウォーターフォールの一発勝負は
> かなりのギャンブルになります。
> 例えばハードにソフトを組み込む場合、ソフトの開発の遅れは、ハードの開発
> や、工場の生産の切り替え、新製品の発表・宣伝などの他の多くの
> スケジュールに影響を与えます。機能を削ってもスケジュールを優先するなど
> の配慮が必要になります。

濱井さんのご意見はごもっともで、私も同意します。

実を言うと私に対して反論してくださった他の皆様の意見も、ほぼ全て
同意できるものでした。ただ、自分の言いたかったことに対する反論と
しては受け取られなかったというかなんというか、そもそも自分の
言いたいことを伝えられていなかったというか・・・。

まず一番最初に濱井さんに対して出したメールですが、

> >一発勝負の回避や、リスク軽減というのは開発側の動機となる部分なのでは
> >ないかと思います。

という文でしたかった主張は、

・顧客側のリスク軽減にはならない

ということではなく、

・そもそも(従来手法の)リスクを認識していない顧客にとっては動機にはならない
のではないか
・むしろ長期成果物に対する保証のきかないリスクだけが見えるのではないか

ということでした。

私も自分の主張を撤回するつもりはないのですが、議論をするにはちょっと
前提条件の定義が曖昧すぎたと反省しています。
「リスクを認識していない顧客」なんて自分で勝手に前提条件を設定してました。
大多数の顧客がそうだと推測してましたがそれも浅はかな主観ですね。

そもそも濱井さんの意見に対しても、(濱井さんの考える)前提条件を意識せず
に条件反射でメール出してしまった気もします。

というわけで、もう少し頭を整理してから出直すかもしれませんが、その
ときはまた突っ込みをよろしくお願い致します。

----------------
4ml@....com