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Date:  Thu, 22 May 2003 13:37:45 +0900
From:  t-ushio@....com
Subject:  [XP-jp:04367] Re: XP 伝導テクニック
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20030522133745t-ushio@....com>
In-Reply-To:  <.2003349113.168234498.8129699.554935@....jp>
References:  <.2003349113.168234498.8129699.554935@....jp>
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牛尾でございます。

>期間やコストを最初に固定するよりも機能重視。‥‥とは言え、期間やコスト
>が曖昧なままだと顧客が困るんですよね。XPで顧客に発生するリスクって、期
>間の曖昧さが一番大きいような気がします。
>
>うーん、想像で書いてても埒があきません。この辺は経験者に語ってもらうの
>が良いのかも。

そうですね〜。うちのPJではプロジェクトの初期に大まかな機能
と、期間を決めています。1〜3イテレーションでカタログ機能実装

みたいな感じです。最初から分かっている機能と、期間で縛っている感じです。
ですので、途中では、「あと2イテレーションしかないので、カタログを
さっさとやらないとやばいですよ」という感じでお客様と一緒に要件を
決めながら作りました。最初から分かっている機能はお客様には「やる」と
約束しています。
 あとは、変化ヲ抱擁の範囲を決めています。例えば大きすぎる例ですが、
販売物流のシステムを作っているときにストーリカードで「生産管理を作る」
といわれてもそれは範囲外ですよね。
 でも、画面の変化やロジック、機能追加がその枠の範囲内だったらこてこて
に受け入れて、まだやっていない機能だったら同程度の工数のものと
入れ替え可能・・・
 ちなみに範囲を超えるもの、イテレーション予定に収まらない機能追加要望
がきたら2次開発に回したりしました。

 という感じでやってました。ちょっと説明が難しいですが。。まとめますと

 ・初期範囲(最初から見えてる機能)
 ・期間(見積もりは当然40時間計算)
 ・変化ヲ抱擁範囲

 を決めて、初期範囲から想定される機能から見積もり、危険係数を掛けて(つまり
これが変化ヲ抱擁枠)という感じでしょうか?そして、合意した枠に対してお客様
と協調して作業をすすめてイテレーション内に収まるようにする。という感じです。

以上です。