馬目と申します。こんばんは。
Shibukawa Yoshikiさんの<JI20030510023723.715300547@....jp>から
>いろいろ興味を引かれる話が多いですね。開く、とか、SOHOに対応した住宅とか、
>中国との違いとか。
レスポンス遅れました。すみません。
>パターンランゲージはユーザ参加を目的としたシステムなんですね。となると、
>GoFのパターンは厳密にはアレグザンダーのパターンランゲージと目的が異なる
>んですね。アレグザンダーのパターンの場合は、設計のトレードオフの選択肢を
>狭めることによってユーザ参加をそくすモノなんですね。XPで該当するのはメタ
>ファーを用いた計画ゲームということになりますね。GoFのパターンのメリット
>の1つの(同業者間の)コミュニケーションツールとしての側面はオリジナルな
>んですね。
パターンランゲージについての議論は私にはむつかしいです。
↓の「まちづくりの新しい理論」の中で難波和彦氏が、パターンランゲージに
ついて賛否両論ある背景を説明されています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4306052109/ref=sr_aps_b_1/249-2095197-1611548
また、パターンランゲージにはユーザ参加を目的とするだけではなく、セミラ
チスとツリーという対比がありますけど、人工的に都市計画でつくられた町は
どこか気持ち悪い、どうしたら古くからある都市のような人間に住みよい町が
つくれるか? という目的もあるように思います。
>他にも建築の本で面白いのって何かありますか?あったら是非紹介して下さい。
ぜんぜん読んでないんで、紹介するのはおこがましい気もしますが、読んで面
白かったものを2つ紹介させてください。
いま、40-50代の建築家の人が学生のころ('60,'70)に影響をうけたものとし
て、アレグザンダーのようなマジメ路線があったわけですが、もひとつ、当
然、やんちゃ(ヤンキー)路線もあったようです。ぽむ企画(http://www.pomu.t
v/)は建築家がグループを作るのはゾクと同じだと言ってますが、元祖ゾクと
もいえるのがアーキグラムという集団だったようです。↓
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4306043924/qid%3D1053097659/249-2095197-1611548
Kent Beckは勇気といってますが、そのころに同時代の人々に勇気を与えたも
のには、まじめなものだけでなくて、アーキグラムのようなやんちゃなグルー
プもあったということがわかって楽しいと思います。(いや、むしろこっちの
影響のほうが大きかったのかも?)
あとは、建築じゃないんですが、建築つながりで、「アメリカ大都市の生と
死」を書いたジェインジェイコブスの「経済の本質」という本があります。
どうしたら自然をまねることができるか? という点で、都市計画ではなくて
経済を対象としてるんですが、背景に流れるものは同じだなーと思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532163803/qid%3D1053098456/249-2095197-1611548
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MANOME Tomonori mailto:t-manome@....jp