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Date:  Fri, 4 Apr 2003 23:47:13 +0900
From:  "katsu.Akama" <katsu.akama@....com>
Subject:  [XP-jp:04279] あなた賭けをするのですか?
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200304042345.CAF40144.UNLBBVBBT.L@....com>
X-Mail-Count: 04279

katsu.あかま です。

【あなた賭けをするのですか?】
 でじあめ(株)佐々木祐二さまの言葉から受けたイメージを
 喩え話にしてみました。
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 「庭の大きな木で、ブランコ遊びができたらいいな。」
  大きな会社に電話で注文をした。
  完成は1年後との回答だった。
  1年間の出張に出かけた。
  出張の間、その会社からは、一度も連絡はなかった。

  1年後ブランコは、まだできていなかった。
  それどころか、庭の大きな木は、枝が切り落とされていた。
  びっくりして、作業員に聞いてみた。
  「なにを作っているのかね」
  「設計書通りに作っているので、私も分からないんですよ」
  その設計書には、長い板と、長い2本のロープからなる、
  奇妙なシーソの絵が書いてあった。
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第8回XPユーザ会(4月2日)での個人的「気づき」メモを書いてみました。

「XPの活用で、コストも期間も3分の1になった」講師:でじあめ(株)佐々木祐二さま

【概要】
 ほかの会社が1年間かけても、成功しなかったシステムをひきとり、
 XPのプラクティスをつかってコスト、期間を3分の1で提供した実経験のノウハウ

【障害】
 過去のユーザの失敗経験が障害となった。

【対策】
 今の状況が「危険」であり、新しい状況が「安全」だということを教える。

【使用したプラクティス】
 ●「短期リリース」:短期でリリースを繰り返すことによって、ユーザの信頼を得た。
 ●「ユーザテスト」:ユーザがテストする操作を見ていて、ユーザの使い方を理解する。
           その使い方を次のリリースにフィードバックすることによって、
           ユーザとプログラマの考え方が共有された。
 ●「全員同席」  :全員同席することにより、ユーザ全員が納得するシステムを提供した。

【ノウハウ】
 「いたわり」:空手の板割で、板を割るときは、板の先(向こう側)を目指して力を入れる。
        システムをリリースしたあとの、ユーザの不安を取り除くことまで考慮する。
 「あなた賭けをするのですか?」 
       :コミュニケーションを取らずに、古典的方法の開発を依頼する
        ユーザへの説得術。

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「価値あるものを俊敏に」「コミュニケーションは無限大」
あかま かつあき
katsu.akama@....com