おおむらさん,
平鍋です.
On Tue, 18 Mar 2003 10:39:27 +0900,
Shin <omura@....jp> said:
>> ■ Jon Louis Bentley,Programming Pearls:,Addison
>> Wesley Publishing Company,1988,ISBN 0201118890
>> 訳:野下浩平,プログラマ設計の着想,近代科学社,1989, ISBN 4-7649-0158-7
>>
>> ■ Jon Louis Bentley,More Programming Pearls:Confessions of a Coder,Addison
>> Wesley Publishing Company,1988,ISBN 0201118890
>> 訳:野下浩平/古郡廷治,プログラマのうちあけ話−続・プログラム設計の着想,近代科
>> 学社,1991,ISBN 4764901773
> 思わず反応してしまいました。
> この本は、すごく好きです。CACMに連載中も、とりあえずこれだけは読んでました。
すごい,この連載を読まれていたなんて...
> 本来は、オブジェクト指向にかかわらず、assertのように
> プログラムの正しさというか、ある時点で成立する/してほしい条件を
> 意識しながらコードを作ると、自然とプログラムは機能単位の関数に
> 分解していくことになると思います。
> ...
> 理論としての帰結ではなくて、正しいことを言いやすいように
> コードを書いていくという姿勢が、こういう結果になると
> 思うのです。
そうですよね.IP(Intentional Programming)に通じますね.
# ちなみに,Simonyi(IP) とKiczales(AspectJ)が Intentional
# Software という会社を作ったらしい... www.intentsoft.com
> プログラムの正しさに着目するような立場から、オブジェクト指向
> のようなパラダイムが生まれてきてたら、面白かろうなと思ったり
> もします。それとも既存かな?
形式言語とかの話に行ってしまうのでしょうか? 正しいことを「証
明」できるプログラムの話.
>> となりますが,現在でも,内部表明が有効として知られてる分野
>> に,「アルゴリズム」,「OS」,「マルチスレッド」が,あると思
>> います.複雑な数値計算以外にも,OS やマルチスレッドの分野
>> は,assert 無しでコーディング/デバッグするのが非常に難しいでしょう.
>> 現在は,ユニットテストの流行によってこの傾向が進んで来てい
>> る.ただし,うまく分割できないものは,やはり残るのではない
>> か,と思っています.それの代表例が先に上げた3つの分野です.
> ここらへんの話、概観したことがないので興味があります。
> 「アルゴリズム」で分けるとすごく漠然としているので、どうなの
> かなあと思います。文脈からは「数値計算」のことを言われているように
> 思いますが、門外漢なのでよくわからず。
えと,例えば「ソート」のようなものも含まれるので,「アルゴリ
ズム」としました.
> OSとマルチスレッドが外部表明でカバーできないのは、時間が主要な
> ファクターになるからでしょうか? 何かもっと本質的な問題が
> あるのかな??
これまで出たものとして,
・アルゴリズム
・OS
・マルチスレッド
・セキュリティ
があります.結城さんは,
On Sat, 15 Mar 2003 17:17:51 +0900,
Hiroshi Yuki <hyuki@....com> said:
> 「セキュリティ」も、内部表明が有効な分野だと思います。
> これらの分野は、単に機能を果たせばよいわけではない、
> という共通の特徴がありますね。
とおっしゃってますね.私は,
・分割しづらいもの
・分割すると,何かが失われてしまうもの.
・「意図」が,クラスやメソッドに分散して存在するもの.
かな,と思いました.まだ甘い分析ですね(セキュリティはピンと
来ていません).
以上