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Date:  Thu, 13 Mar 2003 14:18:14 +0900
From:  Kenji Hiranabe <hiranabe@....jp>
Subject:  [XP-jp:04218] Re: まずどのようなテーマで XP は適用すべき?
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20030313141814Y.hiranabe@....jp>
In-Reply-To:  Your message of "Wed, 12 Mar 2003 17:32:00 +0900"	<00c901c2e871$d9d4b6e0$8d067a85@YAMAGUCHI>
References:  <00c901c2e871$d9d4b6e0$8d067a85@YAMAGUCHI>
X-Mail-Count: 04218

山口さん,
平鍋です.

On Wed, 12 Mar 2003 17:32:00 +0900,
"Yamaguchi Yasuhiro" <y-yamaguchi2@....jp> said:

 > XPのことを知らないメンバー30名がいて
 > 社内勉強会などを開催して概要を
 > 知ったとすると

 > どれくらいの規模でどのプラクティスを
 > 利用すると一番QCDの向上の
 > 効果が出るでしょうか?

QCD の向上ですか,難しいですね.一般的に(オブジェクト指向も
そうですが) QCD の向上が測定できる,というのは難しいと思いま
す.例えば,デザインパターンを使うと QCD の向上は測定できる
のでしょうか,CMM レベル3を取得すると ? ...
プロセス,アーキテクチャ,要素技術,などが複雑に絡み合い,
ある程度の規模でソフトウェア開発の生産性・品質などを測定する
ことが難しい,と言われています.(例えば『XPエクストリームプロ
グラミング懐疑編』1.2.2 比較調査を要求すべきかを参照)

 > 例
 > (テーマ規模 5,6人 新人とベテランを含む)
 > (プラクティス テストファースト,ペアプログラミング)

 > プラクティスは自由に選定できるとする。

それを前提にいえば,私は,

・個人でできること: テスト駆動開発,リファクタリング,継続的
インテグレーション

・二人でできること: ペアプログラミング

・計画について: 見積りとトラッキング,スタンドアップミーティ
ング,進捗の壁への張りだし

このあたりから始めてみるべきかな,と考えています.『XPエクス
トリームプログラミング適用編』には,必須要素からはじめて,広
げて行くという手法が紹介されています.

以上です.