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Date:  Fri, 28 Feb 2003 18:14:00 +0900
From:  Shibukawa Yoshiki <yoshiki@....jp>
Subject:  [XP-jp:04140] Re: 幻覚剤としてのテストファースト
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <JD20030228181400.626112622@....jp>
In-Reply-To:  <iss.19e4.3e5f079e.65e94.1@....com>
References:  <iss.19e4.3e5f079e.65e94.1@....com>
X-Mail-Count: 04140

渋川です。

> >つまり、ダイクストラが言っているように、テストは
> >バグの存在を示すことはできても、プログラムが正しい
> >ことは証明できない。ではありませんか。
> 
> [XP-jp:03991]でも書いていますが、テストファーストって、ある種の実行
> 可能仕様の記述だと思います。

そうですね。"テスト"という言葉を使っているのが混乱を引き起こしているとこ
ろはありますね。テストといえばテストカバレッジだのなんだの、という話にな
り、品質管理の話がでてきますが、XPのテストって今まで使われてきたテストと
いう言葉の意味とはやや違いますよね。

実行可能な仕様書と考えれば、ある意味ドキュメントファーストと言うのが正し
いという気がしないでもないです。

小井土さんの、コンパイラの延長として考える方式はスマートでいいと思いまし
た。

> >XPのうまいところは、こういうあいまいで不完全なものを
> >100%という幻想で包み込んで、上手にプログラマーの
> >やる気をひきだしているところなのでしょうね。
> >
> >でもこんな幻覚剤にだまされていていいのだろうかと、
> >思ったりするわけです。

だまされることで効率が上がって、バグも減って(0ではないにしても)、みんな
ハッピーになれるのでしたら、あえてだまされましょう(^^;

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東京工業大学 電気電子工学科
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