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Date:  Tue, 25 Feb 2003 12:24:36 +0900
From:  石橋 和洋 <ishibashi.kazuhiro@....jp>
Subject:  [XP-jp:04101] Re: 記事紹介	 : ピーター・コードが語る開発プロセスの選び方
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20030225115939.D8E2.ISHIBASHI.KAZUHIRO@....jp>
In-Reply-To:  <20030225103653.D8E0.ISHIBASHI.KAZUHIRO@....jp>
References:  <iss.32f7.3e5ac22b.e4fc9.1@....com> <20030225103653.D8E0.ISHIBASHI.KAZUHIRO@....jp>
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いしばしです。ちょっと補足させてください。

> > 
> > >将棋・囲碁が実際の戦争と異なるのは、
> > >・全体が閉じている事

全体が閉じているというのは、システムが外部との情報その他のやりとりがない
事を言っています。つまり、閉じていないという事は、「全体」と考えているも
のが外部の影響によって変化する事をしめします。従って、濱井さんが指摘して
おられる「ルールが変わる」原因はこの事にあるのではないかと思います。

> > >・影響を与える要素がすべて明らかである事

我々は、システム内において限られた情報しか持ちません。従って、将棋などと
異なり、限られた情報から準最適「と思われる」行動以上のことはできません。

> > >・ゼロサムであること

現実では、囲碁・将棋と異なりWin-Winも可能です。ただし、業界が開拓し尽く
され、固定のシェアの食い合いになると話は別。このような状況はゼロサムと言
えるかも。

> > 将棋や囲碁と戦争やビジネスとの最大の違いは、ルールが明確には決まって
> > おらず、決まっているルールも場合によっては変更可能ということでしょう。
> > 
> > 最初から飛車や角行を2枚、3枚持っているのは将棋のルールとしては反則
> > ですが、戦争やビジネスでは全く正しい戦略です。
> >
> > 将棋や囲碁のようにルールが決まっているもので戦略について考察する時は
> > ルールすらも自分の都合の良いように変えるのが戦争やビジネスの戦略である
> > という点を忘れないように注意すべきでしょう。
> 
「ルール」なのか「常識」もしくは「契約」に過ぎないのかを考えましょう、と
いうのであれば全くそのとおりだと思います。

ある意味、「人を殺してはならない」のはルールではない。社会に参加する上で
の「契約」。だって戦争なら殺せます。

まあ、「政情の安定した平和な社会」を全体とみなせばルールになりますが。

常識は所詮過去の情報、契約は破れるもの。
「やあやあ我こそは...」をルールだと勘違いするのは...