いしばしです。お疲れさまです。
> 濱井です。
> 2003/02/21 20:41:02 +0900に石橋 和洋さんが送られた
> メールに関する返信です。
>
> >将棋・囲碁が実際の戦争と異なるのは、
> >・全体が閉じている事
> >・影響を与える要素がすべて明らかである事
> >・ゼロサムであること
>
> 将棋や囲碁と戦争やビジネスとの最大の違いは、ルールが明確には決まって
> おらず、決まっているルールも場合によっては変更可能ということでしょう。
>
> 最初から飛車や角行を2枚、3枚持っているのは将棋のルールとしては反則
> ですが、戦争やビジネスでは全く正しい戦略です。
>
> 将棋や囲碁のようにルールが決まっているもので戦略について考察する時は
> ルールすらも自分の都合の良いように変えるのが戦争やビジネスの戦略である
> という点を忘れないように注意すべきでしょう。
私には、
・ルールが競技者に明確に示されないのが「現実のルール」だ。
・ルールが時間によって変わるのが「現実のルール」だ。
・「反則が許されている」のが「現実のルール」だ。
という風におっしゃっているように聞こえるのですが...
確かに囲碁・将棋の「ルール」はシンプルであり、現実の「ルール」は複雑です。
だからこそ囲碁・将棋は確固たる戦略・戦術が既に研究されている一方、
現実における戦略・戦術が研究し尽くされることはないでしょう。
(囲碁・将棋がし「尽くされている」わけではもちろんないのですが、
かなりFIXされていて、特に将棋では始めの数10手までの展開はパターン化され
ているといっていいのではないかと思います。)
ただそそれはあくまでも双方のシステムの「複雑さ」の違いであり、ルールの意
味が異なるのではないと思いますが、如何でしょうか。
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どちらにも共通するのは、複雑なシステムにおいて「利」を得ようとする対戦者
が、自身の行動を決定する上で
・システム全体におよぶグローバルな視点からのアプローチ
・ノード間のアトミックなせめぎあいからのアプローチ
の2つの力学による作用を考え、それらを適応的に変化させながら目的を達成し
ようとする事であり、それは双方の戦略・戦術に共通する「ものの見方」ではな
いかと思います。
---> 戦略・戦術はあくまでも解を得るための「アプローチ」の仕方であり、対
象とするシステムの複雑さ・ルールのあり方には依存しない。
---> 対象がどのようなシステム・どのようなルールであろうとも、それが複雑
で解析解が選られないシステムである限り、そこにおいて「解」を得ようとする
場合には「戦術・戦略」の2つが発生する。
のではないかと思っています。
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