濱井です。
2003/01/27 13:02:06 +0900にhiroki kugimotoさんが送られた
メールに関する返信です。
>> 桶狭間については、戦略的対処ができなかったので、戦術的な対処をしたと
>> 考えるべきだと思います。ソフトウェア開発で言えば、デスマーチにいきなり
>> 放り込まれてしまったようなもので、デースマーチにならないようにするのが
>> 戦略であり、デースマーチを乗り切るのは戦術と呼ぶべきでしょう。
>>
>既に書いたように、戦略か戦術かというのは視点の取り方によります。
視点の取り方によるということを否定はしませんが、視点の取り方には
基準があると思います。権限等を基準にするべきだと思います。
桶狭間の例では、今川方の侵攻を防ぐための権限を信長はもっていたの
ですから、今川方の侵攻を防げなかったのは戦略的失敗であり、侵攻への
対処は戦術的な対処であると思います。
>> >そして上記の例だと、戦略レベルの意思決定によって、今川義元の2万5千の大
>> >群を破るのに信長の2000の軍は「充分」な兵力に変化した訳です。だって実
>> >際破ったんですから。
>>
>> それだと、戦略の良否は結果でしか判断できないことになってしまいます。
>
>?
>意味がわかりません。
>事実が起これば十分条件です。
>事実が起こらなかったからといって必要条件を満たしていなかったなどとは私も
>思いませんよ。
勝ったから戦略が正しかったとも言えません。
桶狭間での勝利は、信長の戦略や戦術が正しかったからというよりも信長の運が
良かったからというのが真相のようです。むしろ、今川の方が戦略や戦術は
正しかったようです。今川方は、大兵力で、高所に布陣して待ちかまえて
いました。織田方は、小兵力で、やってきてすぐ低所から正面攻撃したのです。
個人的な推測をするならば、織田方に不利な条件が重なりすぎるので、今川方は、
織田方の攻撃が本気のものとは思わず、牽制的な攻撃と誤解して対応が後手に
回ったのかもしれません。
cf.『信長の戦争』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061595784/qid=1043820894/sr=1-1/ref=sr_1_0_1/250-9828130-5324219