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Date:  Mon, 27 Jan 2003 11:33:21 +0900
From:  HAMAI Kyoichi <k-hamai@....com>
Subject:  [XP-jp:04032] Re: 記事紹介 	 : ピーター・コードが語る開発プロセスの選び方
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濱井です。
2003/01/22 14:41:23 +0900にHirohide Yazakiさんが送られた
メールに関する返信です。

>k-hamai> >孫子にも
>k-hamai> >「兵の形は水に象る」とありますね。
>k-hamai> >
>k-hamai> >これは、
>k-hamai> >戦略は、水のようであるべきだ。
>k-hamai> >水が地形に応じてその形を変えて流れるように、戦略も敵に応じて態勢をかえた
>k-hamai> >ものが勝利をおさめる。ゆえに、水に定まった形がないように、戦闘にも定まっ
>k-hamai> >た手は存在しない。
>k-hamai> >というような意味です。
>k-hamai> 
>k-hamai> 戦略と戦術を混同しているように思います。
>
>以下は、あくまで私の考えです。
>
>「兵」を「戦略」といってしまうのは正確ではなくて、「兵」とは「戦略」も含
>む、より広い「戦事」全体のことと理解するのが正しいように思います。ですか
>ら、私が「戦略は・・・」と書いてしまったのは、意味を狭義にしすぎているた
>めまずかったと思います。つまり「兵」は戦略だけでなく、戦術とか、その他も
>ろもろを包含する概念ではないでしょうか。

『孫子』における「兵」とは、戦争、戦闘、軍というような意味で、戦略とか
戦術とかいう意味はほとんど無いように思います。
「兵の形は水に象る」とは、成中の軍隊は水のようであるべきだという
意味のようです。水が高いところから低いところへ流れるように敵の強い
ところを避け弱いところを攻めるべきだという意味のようです。軍の陣形と
いったものに正しい形が決まっているわけではないという意味のようです。


戦略と戦術の区別ですが、近代戦では、戦略、作戦、戦術の3つを区別し、
作戦と戦術とが広義の戦術に当たるようです。

大まかに言って、戦略とは成以前に自軍が有利になるよう条件を整えること、
作戦とは戦闘の計画を立てること、戦術とは戦闘のやり方、ということに
なるでしょう。

企業経営などでは、戦略と戦術の区別はやや曖昧になりますが、戦略とは
有利になるよう条件を整えること、戦術とは与えられた条件下で有利に
なるようにすること、と言っていいと思います。