濱井です。
年末年始にかけて、中公文庫の『失敗の本質』を読みました。旧日本軍の失敗
の原因を組織の面から考察した本です。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122018331/ref%3Dsr%5Faps%5Fd%5F1%5F1/249-3786077-6397909
日本軍の失敗は、旧来の知識に過剰に適応してしまい、既に学んだものを
捨て去るアンラーニング(学習棄却)や組織の目的といったレベルから見直し
自分自体をつくりかえるダブル・ループ学習ができなかったことに起因する
というのが、この本の主張です。
アンラーニングやダブル・ループ学習は、XPの成熟度における「XPか否か気に
しない」という最終段階に相当すると思います。
正しいとされているものも疑う余裕が必要ということでしょう。
[XP-jp:03855]で家永さんが挙げられた。
>・人/コミュニケーションが重要
>・ブルーカラーのマネジメント(予見可能)ではなく
> ホワイトカラーのマネジメント(予見不可で主体的な適応が重要)
辺りは、アンラーニングやダブル・ループ学習ができなかった日本軍を『失敗
の本質』の共著者の一人として、反面教師にしているように思います。