こんにちは,むらかみです。
On 2003.1.8, at 14:43 Pacific/Auckland, FUKUDA Fumiki wrote:
> お屠蘇のつまみに読みました。('しらふ'でも一度読もっと^^;)
ありがとうございます。 επιστημηさんには「Modern C++ Design」,
「エクストリーム・プログラミング懐疑編」と2年連続でお屠蘇のつまみとして
採用していただいているようで感謝しております。 ^_^
> # もっと毒のある内容を期待してたけど、かなり控えめ。舌先が痺れるくらい。
米国の Amazon でも同様の意見を述べておられる読者の方がおられましたね。
まぁ「ソフトウェア職人気質」で俎上に上がったソフトウェア工学よりも XP の
考え方の方が,世の中の主流となっている「一般的な開発プロジェクト」に適用
しやすい位置にある(まだマシ)ということなのでしょう。
つまり,プラクティスすべてを実行できるようなプロジェクトは現実的にほとんど
存在しないものの,プラクティス間の相互作用をしっかりと理解しておけば,
プロジェクトにあった独自の方法論に展開できるという点で XP(いや,アジャイル
という方が正しいか?)の方に望みがあるのではないかということなんだと
思います。
> んー、やはり全部のツマミを10まで上げるには条件が厳しいかなー > XP
> 地理的/文化的/政治的etc. にリミッターがかかっちゃうんだな。
> # ヘタするとツマミそのものがもぎ取られたり。
「ツマミそのものがもぎ取られてる」ってーのは言い得て妙ですね。
> TestFirst(UnitTest)とrefactoringだけ(?)はいつでも/どこでも/だれでも
> できるんで、みんなにやろーやろーとけしかけているんですが、ほんの数個
> のツマミを回し切るというのもアリでしょうか...?
私も UnitTest と refactoring は結構独立性の高いツマミであるように思います。
( TestFirst は強い精神力が必要であるため,いつでも/どこでも/だれでもできる
かどうかはちょっと疑問ですが,,,でも,やるべきでしょうね。 ^^;)
現状を見ると,未だに偶発的プログラミングの成果を「こうしなければうまく
動作しなかった,,,だから,そっとしておく(リファクタリングしない)」と
主張する人間が多くいることを考えた場合,こういった独立性の高いプラクティス
から着実に積み上げていくというのは現実的な道だと思います。
なんのかんの言っても最初の一歩を踏み出すのは開発者だという点を考えた場合,
開発者の意識(文化?)が一番のハードルになりますから。
むらかみ まさあき