上手@データ通信システムです。
XP in Squeakの紹介です。
<序><XPの概要><XPの実践>略
XPの入門的な解説です。わかり易いです。
以下、面白そうなところだけ紹介します。
<XPをSqueakプロジェクトで使う>
XPはSmalltalkでオブジェクト指向開発を行った多くの個人の経験から育ったも
のなので、SqueakでXPを使うのは自然な成り行きだ。Squeakベースのプロジェク
トでXPを適用するスケッチを示す。
・スケール
規模に応じてXP手法を簡略化して使う。
一人で仕事をしているなら、ペアプログラマを探そう。ペアプログラマのスキル
を得る事は良いことで、その人があなたのやっていることをより良くするサジェ
スチョンをくれるだろう。
・テストと統合
テストと頻繁な統合は小さなプロジェクトでも飛ばしては駄目。は小さなプロジ
ェクトでこそ、テストを書くことから始めないと。設計を肉付けしている時にテ
ストを書きなさい。テストされる振る舞いを実装し、全てのテストが通るように
しなさい。既存コードの追加も同じ。
・継続統合
構築マシンにはディレクトリを2つつくる。一つはrawイメージで、定期的なフル
システムのビルド用。2番目は現行の開発ベースイメージ。
#Smalltalkの統合開発環境では、”イメージ”に全てのソース、バイナリ、変更
履歴が吸収されています。
コード開発の最初にプログラマは、現行の開発ベースイメージを、構築マシンか
ら自分の開発マシンにコピーする。単体セットが全部通ったらチェンジセットを
file out してシステム構築担当に渡す。
#チェンジセットは差分ファイルで、それを出力するのがfile out、読み込むの
が file in です。
このチェンジセットは現行の開発ベースイメージに file in され、プロジェクト
の全単体テストが走る。全テストをパスすればイメージをセーブし、新開発ベー
スにする。チェンジセットは、リリースコードのチェンジのサブディレクトリに
いれ、ビルドファイルのリストの最後に追加する。
もしテストが100%通らなければ、イメージはセーブされず、責任のあるチー
ムが100%通るように問題を解決する。
・フルシステム構築
各イテレーションの終了時にシステムのフル構築を行う。rawイメージに保管して
あるチェンジセットをビルドファイルのリストの順番で file in し、全テストを
走らす。全てのテストがパスするまで、次のイテレーションはスタートしない。
・前に開発したコードの再利用 略
・UI機能のテスト
Squeakのようなメディアリッチな環境では、自動テストはなかなか適用しにくい。
100%UIのテストは出来ないが、20-80%ルールを使って、効果的にテストしよう。
EventRecoderMorphを使うと包括的なテストができる。UI操作をplay backできる。
#画面操作を記録して、後で自動実行するような機能でしょうか?
(以上)