山田@メタボリックスです。
On 2002.12.17, at 09:36 AM, BABA Yoshihiko wrote:
> アレクサンダーの研究では、都市はツリー構造をとってはいけない、セミ=ラ
> ティス構造をとるべきだ、というものです。一言で言ってしまえば複雑系でしょ
> うか、セミ=ラティスとは、スパゲッティ状の構造のことです。また、その方法
> 論としてパターン言語なるものを定義して、都市問題の解決はこのパターンのな
> かから一つないし複数の組合わせて行うべきだ、というものでした。
セミラティスをスパゲッティ状と言って、スパゲッティ・プログラムみたいな
ぐちゃぐちゃ状態を思うと勘違いするかもしれませんね。
複雑系の言葉で言い直すと、渾沌と固定的な秩序の間の「カオスの縁」、
物事が創発する部分と言う気持ちでしょうか。
> この考え方は、トータルプランニング的な方法論(プログラミングで言う、
> ウォーターフォール型)の弱点を回避できます。つまり、良く使うパターンは、
> 様々な問題を予めラップした形で準備することができるので、開発が早くエラー
> が少なくなりやすいということです。
磯崎新はプランニングには三つの段階があるのだといっています。
クローズド・プランニング - 最初からすべてを計画してしまう
オープン・プランニング - 拡張可能なように将来を見越して計画する
プロセス・プランニング - 対象ではなくて発展するプロセス自身を計画する
クローズド・プランニング <-> ウォーターフォール
オープン・プランニング<-> パターンやフレームワークの多用
プロセス・プランニング <-> アジャイル・プロセス
みたいな感じかなぁ。
この論文は「空間へ」に入っていますが、確か1960年代(前半?)のものです。
# 磯崎新への関心は渡辺彰吾君の示唆によります
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