本間です。
釘本さん:
> 会計用語としての「生産性」の計算では、アウトプットに「売上高」を使うのが一般的です。
> 例)労働生産性=付加価値額/従業員数
> =(売上高−コスト)/従業員数
> 資本生産性=付加価値額/総資本
> =(売上高−コスト)/総資本
> ※普通修飾語なしに「生産性」といえば「労働生産性」の事
たとえば、ここで言う労働生産性を向上するためには、
1.売上高を増やす
2.コストを減らす
3.従業員数を減らす
といった方法が考えられます。
逆に言えば、生産性を向上したからといって、売上げが増加したとは限らない、
ということですよね?
したがって、「生産性=売上げ」という図式ではないのかな、と。
認識が間違っていたらご指摘ください。
濱井さん:
> >開発コスト低減が重要視される場合もありますよね。そんなケースではどう
> >なるんでしょう?
>
> 無意味だと言っているのは、開発の生産量、生産性の計測であって、コスト
> ではありません。
前述の考えがあったもので、コストを持ち出してしまいました。
「開発部門の生産性測定は無意味」という論点でしたので、売上げと同時に
コストも重要かな、と思うのです。
> >生産活動全体の中で特にソフトウェア開発に注目し、品質を維持しつつ生産
> >性を向上させる、というのがXPやCMMの目的だと思いますし、その効果を評
> >価するためには、純粋にソフトウェア開発だけの生産性を測定することも、
> >時として必要になると思います。
>
> ソフトウェア開発の生産性向上が、ハードウェアの製造や販売といった他部門
> の生産性低下となる点はどう考えるのですか?
濱井さんが問題にしているのは、開発部門の生産性向上が、他部門へ影響する
場合はどうなるか?ということですよね。
極端な話、「ソフト開発の生産性(?)を上げるために、ソフト機能を減らし
て、ハードウェアで実現しよう」なんてアプローチだと、確かに他部門の生産
性が低下しますね。そんな場合には、ご指摘どおり、全体を見たうえでの部門
間トレードオフが必要になると思います。
またこの場合、やり方によっては全体の生産性がマイナスになることもあり得
ますよね。
私が言いたいのは、他部門に影響を与えないような生産性向上も可能だし、ソ
フト開発の生産性が向上したか確認するためには、ソフト開発のみに注目した
生産性の測定も必要ではないですか?というものです。
XP(とかCMM)を導入し、今までより短時間で、正確に、(今までと)同程度の
開発(機能)量を実現できた、といった場合、「生産性が向上した」と表現す
るものとばかり思っていましたが、これは違うということでしょうか?
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Toshihiko Honma <t-honma@....jp>