濱井です。
2002/10/15 01:28:07 +0900にt-honma@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>> CMMなどの最大の問題は、ソフトウェアの開発だけを取り出して議論している
>> ことにあります。
>
>ソフトウェア開発だけを取り上げて、全体の生産性を図るのは片手落ちだと
>思います。ですが、開発の生産性計測がまったくの無駄、というのは乱暴す
>ぎる気がします。
財布が右のポケットに入っていようが、左のポケットに入っていようが所持金
が変わるわけではありません。開発の生産性だけを取り出して議論するのは、
右のポケットか左のポケットか議論するようなものです。所持金には影響を
与えません。
>開発コスト低減が重要視される場合もありますよね。そんなケースではどう
>なるんでしょう?
無意味だと言っているのは、開発の生産量、生産性の計測であって、コスト
ではありません。
>
>> 生産性については、全体を見なければなりません。組込装置用のソフトウェア
>> の開発なら、ハードウェアの製造、販売なども含めて生産性を考える必要が
>> あります。パッケージソフトでも、開発だけではなく、販売も含めて生産性を
>> 考える必要があります。
>
>ソフトウェア開発手法だけで、生産活動全体をカバーするのは無理があります
>よね。
批判しているのは、メトリックスであって、手法ではないのですが。
>> 開発部門にとっては売上の増加であっても、製造部門や販売部門にとっては
>> コストの増加です。したがって全体から見れば、±0ということになり、
>> その値が増えようと減ろうとそれ自体に意味はありません。
>
>これだと、「生産性」=「売上げ」という図式に見えるのですが?
生産量を金銭的価値で考えたにすぎません。
>生産活動全体の中で特にソフトウェア開発に注目し、品質を維持しつつ生産
>性を向上させる、というのがXPやCMMの目的だと思いますし、その効果を評
>価するためには、純粋にソフトウェア開発だけの生産性を測定することも、
>時として必要になると思います。
ソフトウェア開発の生産性向上が、ハードウェアの製造や販売といった他部門
の生産性低下となる点はどう考えるのですか?