Date: Fri, 11 Oct 2002 17:51:11 +0900
From: HAMAI Kyoichi <k-hamai@....com>
Subject: [XP-jp:03814] 無意味なソフトウェア開発生産性の計測 (was 皆様に質問 )
To: extremeprogramming-jp@....jp
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濱井です。
CMMなどの最大の問題は、ソフトウェアの開発だけを取り出して議論している
ことにあります。
生産性については、全体を見なければなりません。組込装置用のソフトウェア
の開発なら、ハードウェアの製造、販売なども含めて生産性を考える必要が
あります。パッケージソフトでも、開発だけではなく、販売も含めて生産性を
考える必要があります。
開発だけを取り出して、生産性(より厳密には生産量)を計測しても、その
得られた値には、実は意味はありません。無意味な値を計測するのですがら
その計測はムダです。
なぜならば、開発したソフトウェアは、開発部門にとってはアウトプット
であっても、ハードウェアの製造や販売の部門にとってはインプットである
からです。開発部門にとっては売上であっても、それを負担することになる
製造部門や販売部門にとってはコストです。
開発部門にとっては売上の増加であっても、製造部門や販売部門にとっては
コストの増加です。したがって全体から見れば、±0ということになり、
その値が増えようと減ろうとそれ自体に意味はありません。