Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Wed, 9 Oct 2002 16:12:36 +0900
From:  HAMAI Kyoichi <k-hamai@....com>
Subject:  [XP-jp:03806] ソフトウェア開発の進歩	(was 皆様に質問)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <iss.211d.3da3d6f4.40b70.1@....com>
In-Reply-To:  <001101c26f21$b881bf70$55c5d53d@....nu>
References:  <001101c26f21$b881bf70$55c5d53d@....nu>
X-Mail-Count: 03806

濱井です。
2002/10/09 08:23:06 +0900にbugbear@....nuさんが送られた
メールに関する返信です。

そのチームリーダーは、ソフトウェア開発技術も進歩するということを
理解していないわけですね。1960年代辺りで頭が止まっているようですね。


製造業の進歩は。

(1)フォード以前
(2)フォードの「大量に作る」
(3)GMの「大量に売る」
(4)トヨタの「売れる分だけ作る」

四つの時代に分けることができると思います。現在は、(3)から(4)への
移行期というところでしょう。
作ることが、TOCでいうところの「制約」だった(1)から、フォードが
(2)に進めました。作っても売れなければ意味がないということで、
販売が制約となり、フォードはGMに破れ、(3)に移りました。売れる以上に
作るのは損であるということから、現在は、(4)に移行しつつあります。

ソフトウェア開発においては、ソフトウェア工学や大部分の企業では、
(2)の段階でしょう。一部は(1)かもしれません。
# Microsoftは(3)でしょう。
XPは、(4)を目指すものだと思いますが、逆にそれ故に(2)や(1)の段階に
とどまっている人たちにとっては理解不能な面もあるのでしょう。


# 完全に余談ですが。
# コード1行1行まで詳細に書いたプログラム仕様書が必要ならば、
# 人間プリプロセッサと呼ぶ方がよさそう。