平鍋です.
Eric Evans が,"Domain-Driven Design" という本を書いていま
す.この本は,ビジネスソフトウェアの「設計」についての
パターン言語です.
http://domainlanguage.com/book.html
特に,Alexandrian 形式のパターン言語であり,写真も配置され,
美しい仕上がりになりそうです.
# しかし,なぜ Alexandrian form ってこうも美しいのか.
# ぼくは,この form にとても惹かれます.
取り上げられているパターンは,
Object Model
Layered Architecture
Smart UI Anti-Pattern
Entities(aka Reference Objects)
Value Objects
Services
Aggregates
Factories
Repositories
Modules(Aka Packages)
Specification[Evans&Fowler97]
Knowledge Level[Fowler 96]
Strategy[GoF95]
Composite[GoF95]
......
上記を見ると,非常にベーシックな課題を取り上げている事が分か
ります.上記パターンをパトレットとしたパターン言語を使って,
「ビジネスソフトウェアのドメイン設計」という複雑な問題に,
generative に対抗しよう,というのがこの本の主旨です.本の副
題は,"Tackling Complexity in the Heart of Business
Software" です.
また,XP についても少し記述があります.特に面白かったのは,
「設計とプロセスは別物だが,それぞれについて本があり,お互い
の参照関係はほとんどない,しかし,近年特に XP などの Agile
プロセスにおいては,設計の価値がプロセスに影響を与える」,と
いう文脈で,
"In fact, XP works best for developers with a sharp design sense."
という記述です.これって,裏の意味は「デザインセンスがない
と,XP はうまく行かない」ってことなんですよね.
# 賛否両論あると思いますが.
以上