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Date:  Mon, 10 Jun 2002 17:22:04 +0900
From:  HAMAI Kyoichi <k-hamai@....com>
Subject:  [XP-jp:03507] ソフトウェア開発の目的は? (was XP  検証編)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <iss.33d7.3d0461ad.27f84.1@....com>
In-Reply-To:  <200204240040.AA01227@....jp>
References:  <200204240040.AA01227@....jp>
X-Mail-Count: 03507

濱井です。一ヶ月以上前になりますが。
2002/04/24 09:40:16 +0900にakon@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。

>> プロジェクトの評価抜きでプロセスの評価をすることって意味ある
>> のでしょうか?
>はい。だから、評価することから始めようと言っているので
>現時点でプロジェクトが評価されていないというのが
>最初のご質問の答えです。

実は、問題はそれ以前の段階にあるのではないでしょうか?

最近読んだ『はじめてのOR』(講談社ブルーバックス)という本に、
「評価は目的に依存し、目的をどう捉えるかによって評価が変わる」
ということが書かれていました。目的を正しく捉えていないと正しい
評価はできないということです。

第2次世界大戦中のイギリスにおいて、商船に対空火砲を装備すべきか
否かという問題を検討するため、対空火砲による撃墜率のデータをとった
ところ、あまりにも低い撃墜率のデータしか得られず、対空火砲は敵機を
撃墜するためには実質役に立たないことがわかりました。
しかし、対空火砲の目的は敵機を撃墜することではないという意見が出され、
その意見を基にデータを取り直したところ、対空火砲の有効性が立証され、
商船に対空火砲を装備すべきという結論になったそうです。


ソフトウェア開発の目的を正しく認識していないのはないでしょうか?
対空火砲の目的が敵機を撃墜することであると考えるような錯覚をしている
のではないでしょうか?