濱井です。
2002/04/22 23:38:53 +0900にakon@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>> >PMBOKで言う「プロジェクトの成功」は、ステークホルダ(StakeHolder)の利益
>> >です。
>>
>> ということは、大半のソフトウェア開発プロジェクトでは、プロジェクトが
>> 成功したか失敗したかの評価さえ、ろくにしていないということに
>> なりそうですね。
>ハンフリーにあったときに、「今度、評価するから協力してね」
>というのが15年以上前の話。
>結果がプロセス成熟度の本。
>
>組織を成熟させるには、まず評価(計測)からというのCMMの発端だったような・・・
>というわけで、プロジェクトの評価は行われていません。
>#デマルコの本にも書いてあったような
プロジェクトの評価抜きでプロセスの評価をすることって意味ある
のでしょうか?
ステークホルダに利益をもたらす良いプロダタクトを開発することが
プロジェクトの成功であり、プロジェクトを成功させるプロセスこそが
良いプロセスのはずです。
良いと評価されたプロセスでも、そのプロジェクトが失敗したのならばその
評価は誤りかもしれません。プロセスの評価を検証するには、プロダクトの
評価、プロジェクトの評価が必要となるはずです。
個々のプロセス評価の正しさの個別の検証が不充分でも、多くのプロセス評価
が充分に検証されているのなら、問題ないかもしれません。しかし、プロセス
評価の検証が充分になされているとは、寡聞にして聞きません。
大事なのは成果物であり、それを達成するためのプロセスではないのです。
(ソフトウェア職人気質,pp34)