谷野さん,こんにちは。 村上です。
On Mon, 15 Apr 2002 23:12:09 +0900
谷野健一さんのメールより:
>その意味の「管理者」というのの具体的な仕事は何になるのでしょう??
>だんだん分からなくなってきました。
「ソフトウェア職人気質」における管理者の役割は,次のようなもの
になっています。
# 職人の作業と組織内における他の作業,そして必要となるリソース
# のスケジュールを調整し,拡張や変更が必要となるアプリケーショ
# ンを特定する(§9.1)
また「管理者は,一緒に働いている人のスタイルにマッチするよう,
自身のスタイルを調整しなければならない」(§9.4)ともあります。
これはとても大変かつスキルの要る仕事だと思います。
谷野さんが演じている役割の説明の中で「形の上で管理者」という表現
がどういうことを指しているのか良く判りませんでしたが,,,
恐らく部下がみんな別会社であるという状況から察するに,労務管理を
任されている(前の投稿で書いた「3.庶務としての役割」)というこ
となんだと思います。
でも,谷野さん自身が実際に手を動かしているという点,チームの目標
を【内部で】まとめて上に渡して後は上任せという点を考えると,管理
者としての役割ではなく,職人としての役割が期待されているんだと思
います。
>そーゆー状況なので、ここでの「管理者」という存在がどのようなこと
>をするか想像 つきません。
>まさか予算の計算だけぢゃないですよね。
>「職人」との区別が特によくわからないです。職人だと予算の計画を立
>てて承認とってとかしないのでしょうか。
職人は「チームの成果物に対して全責任を持つ」という重大な責務があ
ります。 そしてその責務を全うするために全精力を傾けることが許さ
れているわけです。 こういった作業の中には予算の計画立案やスケジ
ュールの策定が当然含まれています。 しかし,そういった内部から生
まれた要求を周囲の状況と摺り合わせるのは管理者の役割になるでしょ
う。
このためには,管理者に対するプレゼンテーション技術というものも職
人には要求されるんでしょうね。
それでは。
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Masaaki Murakami mmura@....jp