Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Mon, 08 Apr 2002 13:17:16 +0900
From:  Yoshifumi KOHATA <kohata@....jp>
Subject:  [XP-jp:03335] Re: ソフトウェア職人気質
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20020408122115.7A68.KOHATA@....jp>
In-Reply-To:  <200204040509.OAA17555@....jp>
References:  <20020327153732.52DC.AKASAKA@....jp> <200204040509.OAA17555@....jp>
X-Mail-Count: 03335


はじめまして。木幡と申します。

はじめて投稿いたします。宜しくお願いします。


MLで紹介されていた「ソフトウェア職人気質」ですが、たまたま、UML Forum
の書籍叩売りコーナーで見かけたので購入しました。

読み終えてみての私的な感想ですが、まず、マーチン・ファウラーの論文
「The New Methodology」を思い起こさせられました。

以前、同論文を社内の勉強会で紹介するにあたり、精読してみたことがあった
のですが、なにせバックグラウンドの知識が貧弱だったため、理解しきれない
部分が多々ありました。

で、この「ソフトウェア職人気質」を読んでみると、たまたまかも知れませんが、
(いや、関連は絶対ありますよね。。)そのときの疑問にフォーカスがあたって
詳しく述べられており、かなり勢い付いて読んでしまいしました(笑

特に、
"ソフトウェア工学"というメタファーはもうやばいんじゃないの? 
という点と
"人間中心"という考え方
について、何となくの理解だったものが、文脈などが分かりより理解が深まった
気がしてます。
また、「The New Methodology」を読んだときに、RUPとXPの違いについて、何か
答えめいたものを感じたのですが、本書を読んで、その辺りの理解も深まった気
がします。

個人的には、教育面での考え方にとても惹かれました。
結局この業界、なんだかんだ言っても「ひと」なんでないの? とは良く聞きま
すが、そうすると、今現在バリバリな方はさておき、(自分も含め)これから
の人間をどうするか? 個人が興味を持って自主的に..というのは、姿勢は当た
り前だとしても、組織的な観点からすると、何かしらの枠組なり取組みという
ものには、やはり必要性を感じます。
そこで、XPの、高密度なコミュニケーションによる相互トレーニング、のような
考え方に、これだ!と思っておったのですが、「徒弟制度」というメタファー
にも、とてもインパクトを感じます。

上司に一読を勧めてみようかな。。問題意識はむしろそっちの方が持ってるで
しょうから。(でも、変に誤解されるかも知れませんね。。)

以上、19章 「ソフトウェア開発コミュニティ内で目立つことを奨励する」の
助言に従い投稿してみました。


(The New Methodology)
http://www.martinfowler.com/articles/newMethodology.html
(訳)
http://www03.u-page.so-net.ne.jp/dc4/tnaka/fowler/newMethodology_j.html