渋川@東工大です。自己レスです。
> この手の話を昔コラムかエッセーで読んだことがある気がします。たぶん、團
> 伊玖磨氏の「パイプのけむり」だと思うのですが、該当個所が見つからなかっ
> たので定かではないです。
朝日文庫の続々パイプのけむりのP288にありました。1977年の本です。この原稿
がアサヒグラフに掲載されたのは昭和42〜43年ぐらいです。古いのでISBNコード
が付いていません。消費税もないです。
# このシリーズはn巻ではなくて、続とか又とかひねもすという接頭語
# がタイトルに付きます。続々は3巻目です。
該当のコラムの一部を抜き出します。
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「若し、ディスカッスすると言うと、動詞の後に又「する」という動詞が重なっ
て仕舞う事になりますよ」
「成る程、確かにそうだが、何だか変だなあ、待てよ、タフな男というのが正し
いか。タフネスな男と言うのが正しいか。これは形容詞の場合だが」
「その場合も、タフネスな男が正しいでしょう。屈強な男。屈強と言う語は名詞
ですから」
「変だなあ、でも、成る程、若しタフな男と言えば、タフが形容詞の上に「な」
が重なって仕舞う訳だね」
「そうですよ」
「タフな男という言い方は間違いで、タフ男と言えば正しい訳だ」
「そうですよ」
「すると、ディスカッスの場合は、ディスカッスる、と言えば良いのかな」
「真逆、でも一寸真理ですね、それは」
「結局、良い加減に外来語を日本語に入れるから不可無いんだね。名詞位なら兎
に角、動詞や形容詞は、入れる事を止めよう。立派な日本語があるんだから」
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全く同じような議論が35年前にもなされていたんですね
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東京工業大学 電気電子工学科 4年?
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