濱井です。
2002/02/28 15:50:30 +0900にkaz_miyata@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>また、大量に生産しかつモデルチェンジがない時代においては、仕掛在庫の存在
>は問題にはならなかったでしょう。(T型フォードの時代かな)
>その後、数年単位でモデルチェンジするようになり、現在のように数ヶ月単位で
>モデルチェンジが起るようになってきて、その環境の変化にあわせて、生産方式
>も変化してるだけだと認識してます。
>モデルチェンジが必要になって、初めて仕掛在庫が問題になったんじゃないかと
>勝手に推測しています。(笑)というか、モデルチェンジが無い場合、同じ物を
>生産し続けるわけですから。。。
モデルチェンジが無くても、在庫は重要な問題です。
在庫には、それを置いておくスペースが必要となります。そのスペースの分の
コストがかかります。
また、在庫が増えるとそれを維持管理するために余計な作業が発生します。
その分のコストも発生します。
また、在庫というものは、[XP-jp:03194]において「眠っているお金」と
呼んだ通り、原材料費、部品費、人件費、電力費などが形を変えたものと
言えます。在庫を減らせれば、その分のお金を別の目的に使うことができます。
借入金を返済したり、逆に他の企業に貸したり、設備を購入したりすることが
できます。そこまでいかなくても、上記のような費用の支払いのために銀行
からお金を借りたりすることを減らすことができます。キャッシュフローが
改善されるということです。
在庫全般に以上のような問題がありますが、仕掛在庫の場合、多すぎる仕掛
在庫は、製造能力が低いことを暗示しているという問題もあります。製造能力
が充分ならば、一般に仕掛の在庫ではなく、完成品の在庫となっているはず
だからです。これは売れ行きが好調のときに製造が追いつかないリスクが高い
ことを示します。