Index: [Article Count Order] [Thread]

Date:  Fri, 22 Feb 2002 15:58:29 +0900
From:  Kenji Hiranabe <hiranabe@....jp>
Subject:  [XP-jp:03242] Re: Kent Beck のエピソード
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <20020222155829R.hiranabe@....jp>
In-Reply-To:  Your message of "Fri, 22 Feb 2002 14:21:29 +0900"	<20020222140525.3D45.KANAKOK@....jp>
References:  <20020222140525.3D45.KANAKOK@....jp>
X-Mail-Count: 03242

平鍋です.

On Fri, 22 Feb 2002 14:21:29 +0900,
kanako kitayama <kanakok@....jp> said:

 > 本当ですね。:-) 

 > このスピリットを、何処まで私は本を読むことだけで、感じること
 > ができているかわかりませんが・・・。

 > コミュニケーションのための、ちょっとした工夫と気遣いが感じら
 > れるXPスピリットが、私はすごく好きです。(でもその、ほんの
 > ちょっとの工夫が、仲間との仕事をもっと楽しく・有意義にするの
 > ではないかと思っています。)

ええ,ほんのちょっとしたことなんですが,実際にその場でできる
ためには,ウィットと勇気がいりますよね.

もう1つ,金澤さんから紹介されたエピソードです.本場アメリカ
のPLoP2000(Pattern Language of Programming)でのこと.

PLoPでは,パターンの author は自分のパターンを読み上げた後,
しゃべってはいけません.ワークショップの全員でそのパターンの
良い点を話した後,改善点を提案します.これらの意見に対する著
者の見解を話すことは禁止で,聞くのみです.これは,パターン
が,著者抜きでもそれ自体で流通できるだけの説得性と読みやすさ
を得るために編み出されたやり方です.

さて,Kent のワークショップでSeung Ilという韓国の方がauthor
でした.Kent は author が native ではないため,早口の英語が飛
び交うと聞き取れないのではないか,と思いました.

Kent は何やらカードに書き,それをauthor に渡しましてこう言い
ました.

   "We tend to speak so fast that the non-native speakers
    might not understand the details. If you could not
    understand our discussion, you can use this card."

そのカードには,大きく,一言だけ,「SLOWLY」と書いてありまし
た.

以上です.