最近(2001/11)出版された書籍です。
プロセスと環境トラック
方法論工学と開発環境
(ソフトウェアテクノロジーシリーズА
http://kyoritsu-pub.topica.ne.jp/shinkan/shin0111_06.html
方法論のモデリングや方法論の比較分析手法、方法論のカスタマ
イズや統合、などをテーマとしています。どちらかというとソフ
トウェア(のモデリング)に関する方法論を中心に取り上げている
ので、開発プロセス(のモデリング)に関する方法論に関する言及
は少ないですが、こういったテーマが体系的に論じられている書
籍は現時点では少ないので、貴重ではないかと思います。
ソフトウェアであろうと開発プロセスであろうと、方法論であろ
うと、少なくとも最初のアプローチとしては対象を包括的、体系
的、客観的に考察することがやはり大切ではないかと。(ある方法
論の一部だけを取り出して長所短所を論じたところで不毛の極み
です。)Alexandarもはじめはこの方向を追及し、その限界を認識
した上でパターンランゲージの方向に向かったのですから、この
ステップは重要ではないかと思います。さまざまな方法論のパター
ンランゲージへの分解が成功した暁には、この中間過程を省略で
きるかもしれません。各方法論がエッセンスに分解され、つまみ
食いできるような日が来ると幸せになるのではないかと。
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Michitaro Horiuchi / Access Co.,Ltd.
horiuchi@....jp / horiuti@....jp