vetteです。
Yoshihiko Yamada <yyamada@....jp> さんの
"[XP-jp:03192] Re: トヨタ生産方式と XP" (at 2002/02/07 9:27:01)について
> 前にも話題になりましたが、
> 「産業界の新しい動向」という題で NHKスペシャル が 2001/5/12 にありました。
去年深夜の再放送を見た記憶があります。(メモって無かったので時期不明)
見ていたくせに全然思い出せませんでした ^^;
> その時の見出しは以下のようになってました。
>
> “工場改革”請け負います -日本型大量生産からの脱皮-
> NEC、ソニー、キヤノンなどトップ企業から救世主と仰がれる山田日登志61歳。
> 生産現場を改革し、倒産寸前の企業を次々に黒字経営に立て直してきた。山田は
> 量産ラインを解体、一個の製品を一人で完成させるという常識破りの「屋台生産
> システム」を導入する。大手家電メーカー三洋電機での改革のとりくみを軸に大
> 変革を迫られる日本の製造業の姿を描く。
放送のなかでは、三洋については山田氏が前面には出て無かったですね。
コンサルタント的に登場してましたが、どっちかというと現場の改革チームが
現業の工場長らの抵抗にあいつつ一人屋台方式を導入しようとして、
混乱を乗り越えつつ同意を勝ち取っていったという印象でした。
もちろん、工場長は要求されている出荷量はこなせないといけないので
生産速度がベルトコンベアに匹敵するほどじゃないとこまるわけで。
(まあ、ある日突然コンベアを撤去して今日から多能工ですといったり、
これではノルマがこなせないからと急にラインを戻したりすれば
混乱するのは仕方ない)
もちろん精神的なよりどころとして山田さんがいるわけですが。
> TV では 試みに選ばれた社員の周りに、多工程の作業ができるように屋台のよう
> な作業環境が作られ、その位置を調整したりして作業がスムーズにゆくように自
> 分でカスタマイズする様子が写ってました。
> 初めはなかなか生産効率が上がらなかったのですが、徐々に上り、最後には、従
> 来のベルトコンベア方式の生産効率を追い越すというところで、結構感動しまし
> た。
私は一日の一人当たり生産台数がベルトコンベアを追い越したところよりも
サンプルに抜擢されたお母さん職員が気になりました。
「こんなこと期待されても困るわぁ」って感じだったのが、
だんだんやる気がでてくるんですね。
サンヨーじゃなくてキヤノンかどこかのプリンタ組み立てのセル方式の
紹介のときは検査や組み立てをすべて一人で行って、最後に製品に
担当者のサインを入れるので、各自の責任感と自負心が保たれている、
というのが面白かったですね。
ソフトウェアでも単能工では面白みも責任意識も持ちにくいでしょうから
参考になるでしょうね。
(製品のテスト部隊とかで士気を保っている場合もありますが)
ただ、XPとの関連はともかく、ペアプロとの比較はちょっと違うのでは・・
と思したが。(別物であるが、どっちも有用、という印象)
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MORIOKA Toru 森岡"vette"徹
E-mail:vette@....jp