おつさんと申します。
本来の話題からそれますが…
> -----Original Message-----
> From: HAMAI Kyoichi [mailto:k-hamai@....com]
> Sent: Friday, February 08, 2002 3:45 PM
> To: extremeprogramming-jp@....jp
> Subject: [XP-jp:03193] Re: トヨタ生産方式と XP
>
>
> ベルトコンベア方式には大きな弱点があります。ベルトコンベア方式では、
> 各工程の時間が均一でなければならないので、最も時間のかかる工程と同じ
> 時間を他の工程にも割り当てる必要があります。工程数が20で、ある工程が20
> 秒、他の工程が10秒かかるとすると、ベルトコンベア方式では400秒かかる
> ことになります。一人屋台生産方式では、各工程に5割増しの時間がかかった
> としても315秒ですみます。
> # 類似の弱点を現在のマイクロプロセッサのパイプライン方式も抱えています
> 。
実際の生産現場でのライン構成では、
ボトルネックとなる、長い時間がかかる(タクトタイムが長い)工程に対しては、
以下のような対策が採られています。
1.同じ工程に対して割り当てる作業者/設備の数を増やす
->20秒かかる工程を2人/2台でこなせば見かけ上10秒で完了する。
2.短いタクトタイムの工程に分割して工程を増やす
->ふたつの部品をはめ合せてねじ締めするなら、はめ合わせと、ねじ締めを別工程に
分ける。
これに対する単純な反論は、作業者/設備の数が増えるから、生産コストが増大す
る、
というものですが、それはまた別の議論ですね。
屋台方式、セル生産、ベルコトンベア(ライン生産)などの対照比較は非常に難しい問
題だと思います。
実際の生産現場を目にすると、ますますそう思います。
CPUと対比させれば、
上記1.は同じALUを二つ持たせたりするスーパスカラ方式の採用。
上記2.はパイプラインの各ステージでの処理にかかる時間の長さをそろえる工夫。
ですかね。
P.S.
個人的には、こういう類の対立は、どちらが優っているというのではなくて、
お互いが補い合い、相手のいいところ、自分の悪いところを良〜く見て、
お互いのいいトコ取りをしてハイブリッド化していき、
結果、全体の生産性があがっていく…
そうあってほしいです。