CACの山田です。
初めて投稿します。
>>>> In [extremeprogramming-jp : No.03188]
>>>> Kenji Hiranabe <hiranabe@....jp> writes:
>山田日登志さんの「現場のムダどり事典」を読みました.
前にも話題になりましたが、
「産業界の新しい動向」という題で NHKスペシャル が 2001/5/12 にありました。
その時の見出しは以下のようになってました。
“工場改革”請け負います -日本型大量生産からの脱皮-
NEC、ソニー、キヤノンなどトップ企業から救世主と仰がれる山田日登志61歳。
生産現場を改革し、倒産寸前の企業を次々に黒字経営に立て直してきた。山田は
量産ラインを解体、一個の製品を一人で完成させるという常識破りの「屋台生産
システム」を導入する。大手家電メーカー三洋電機での改革のとりくみを軸に大
変革を迫られる日本の製造業の姿を描く。
XP の話をする際には。
この産業界の話題を説明した後で、
XP は 「二人屋台生産方式」と説明したりしてました。
私にとって興味深かったのは、生産の効率がアップするということです。
XP は 変化に対応、人間性の回復とかの視点から見ることが多く、
生産性のアップという視点で語られることは少ないように思います。
> ■ 一人ひとりに複数の役割
> ・多工程持ち
> ・アーキテクト,プログラマ,テスタという区別がない
従来は一つの生産工程に習熟することで生産効率を高めたわけですが、
この方式は個人が単能工となり、生産拠点が次々に東南アジアに流出する事態と
なりました。
で、一人屋台生産方式では個人を多能工化させ、ある一部の工程という部分では
なく、工程にまたがった全体で効率を上げるという手法をとることにより、生産
効率が従来よりアップすることをねらったということでした。
しかも、この方式では個人が熟練者となるので生産拠点が国内に保持できるわけ
です。
TV では 試みに選ばれた社員の周りに、多工程の作業ができるように屋台のよう
な作業環境が作られ、その位置を調整したりして作業がスムーズにゆくように自
分でカスタマイズする様子が写ってました。
初めはなかなか生産効率が上がらなかったのですが、徐々に上り、最後には、従
来のベルトコンベア方式の生産効率を追い越すというところで、結構感動しまし
た。
この辺、ソフトウェアでも開発工程を海外に移す動きがあるので、XP により
生産効率を上げるというシナリオは有効かもしれませんね。
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山田 喜彦 yyamada@....jp : (株)シーエーシー 技術研究部
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