長谷川@テクノポートです。
----- Original Message -----
From: "Kaznari Miyata" <kaz_miyata@....jp>
Sent: Tuesday, January 29, 2002 10:40 AM
> みやたです。
...
> > もちろん、ソフトウェア以外の物でもいいです。
> > また、自分の関心のあるMLに参加して、意見を聞いたり、
> > 言ったりすることに時間を使うのもいいでしょう。
> > ボランティア活動に参加するなんかはもってこいです。
> > 要は、Quality of Life を高めることですね。
>
> そうですね。残業というか週40時間労働に限らず、XPの見せてくれ
> る世界というのが、そういった「ゆとり」とか「たのしさ」がある
> 世界なので、自分はたまらなく好きなんです。
> そういった環境を提供すると言うことは、「ゆとりの法則」からな
> のですが、退職率の低下とか様々なメリットを企業にもたらしてく
> れると考えれば、たとえXPをする事で直接的な生産性の向上がなか
> ったとしても、XPを行う意義は十分以上にあるなと考えてます。
『ゆとりの法則』に限らず、デマルコの他の著作でもそうなのですが、
副作用やパラドックス、ジレンマがたくさん出てきます。これは、
単にそのものを見ているだけではわからないことばかりです。
ゆとりと「退職率の低下」が結びつくのは、現場の状況を把握してこそ、
自然と見えてくるものと思えます。また、「退職率の低下」と
「企業の生産性」の関係にもいえます。
『コンサルタントの秘密』(G.M.ワインバーグ)では、少し違うかも
知れませんが、皮肉なことが起こるとか「そこにないものを見るの法」や
「ないものを見るの法」など、面白くかかれています。
> > ちょっと残業の問題とは外れますが、私がびっくりしたのは、
> > 『デマルコ大いに語る』にある「90年代の挑戦−学校」でした。
> > 何とソフトウェア開発者が学校に教えに行くことです。
> > 「若者の教育は究極のソフトウェア・プロジェクトである」には
> > 呆然としました。
>
> 「デマルコ大いに語る」は読んだのに思い出せない。。。。
> 読み直さないと。。(笑
先々週、出張先のホテルで『ピープルウェア』を読んだのが
きっかけで、その後、一挙に『デマルコ大いに語る』、
『ゆとりの法則』、『デッドライン』を読んでしまいました。
数日後、本棚に『ソフトウェア開発プロジェクト技法』を発見しました。
読んでいても、この本の著者とは全くつながりませんでした(^^。
> > 自分が小学生の前で、ソフトウェアについて話をしている場面を
> > 想像したとき、会社で残業している自分とは比較できないほどの
> > 何かがあるような気がします。残業が当り前の世界になると、
> > これも夢の夢の、また夢に終わってしまうような気がします。
> > #せいぜい夢ぐらいにしておきたいですね。
>
> そういった事が出来る「余裕」や「ゆとり」がある上でさらに
> たのしく働ける職場を作り上げれるようになりたいものです。
> #まあ、まだ、自分には人に何かを教えるなんて言えるだけの知識も
> #経験も度胸もないですが。。。
ソフト開発では、日常の会話そのものが知識の伝達と深く関係していると
感じています。喫煙室で知らない人の会話を聞いていてもそう思います。
これは個人の能力というより、コラボレーションとして発生している
ことが重要で、教育の場に参加する場合でも、教師とペアになることにより、
そのコラボレーションが何かを可能にするように思います。
-- 長谷川(hasegawa@....jp)