上原です。
Yuichi Tsuchimoto <yuichi@....jp> writes:
> # 以下の上原さんの文章は、
> # ある1つの(私にとっては興味深い)考え方を
> # 冷静にわかりやすく述べていて、とても建設的だと感じました。
> ## っというように、良いと思ったことは良いと言うのが重要かなと。 :)
ありがとうございます。濱井さんがどうお考えになっているかは本当は全然分
からないのですが、いずれにせよ今回の議論は、触発されていろいろ考えるきっ
かけになり私にとっては(勝手に)建設的でした。
あとこの議論を読んでいて感じたのは、
ソフトウェア開発っていう産業構造の軸がいま転回(あるいは拡張)中
なんだなってことです。
いままでのソフトウェア開発は、建設業・土木工事的な作業でした。
現在はサービス業になりつつあるし、将来はもっとそうなるでしょう。
ソフトウェア工学は、土木工学的に対応するわけですが、それはいままでの
「土木工事的ソフトウェア開発」において、たぶん有用であり中心的であっ
たでしょう。
でも、サービス業には「工学」はあんまり役に立たないでしょう。
もちろん、サービス業としても「開発は開発」であり、
ソフトウェア工学を背景としないわけにはいかないとは思うのですが、
それに振り回されるのではなく、うまく利用していかないとこの転換に
ついていけなくなるでしょう。(もうついていけてない、って話も)
また、XPはWebアプリケーションの開発に向いている、と言われますがそれは
別に「XPは特殊領域のみで通用する、特殊な開発手法である」ということを意
味するのではなく、この「ソフト開発のサービス業化」の流れを背景として解
釈すべきかと思います。
インターネットの普及に伴って、ソフトウェア開発を、そこらの商店の店長
(≒どしろうと)を顧客・発注者としておこなう羽目になってしまい、ソフトウェ
ア工学の「ソ」の字も知らないしろうとども、「仕様凍結」の重要性を口をすっ
ぱくしていってもわからんようなやつらと直接相対するという状況下において、
「売上げ(金銭的利益)」あるいは「短期開発」というような
「彼らにも分かる利益」との直結が重要になってきています。
XPはそのような状況下に適用可能であるから重要なのであり、
濱井さんのご意見もその方向性に関連しているように感じます。
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§NTTS○FT 技術開発部エレクトロニックコマース技術センター 上原 潤二 §
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