vetteです。
HAMAI Kyoichi <k-hamai@....com> さんの
"[XP-jp:03022] Re: 生産量 (was CMM と XP)" (at 2002/01/18 8:33:30)について
> それは、[XP-jp:02577]でもふれているように悪しき慣習にすぎません。
> そうしなければならないというルールがあるわけでもありませんし、
> パッケージソフトでは、全く当てはまりません。
>
> 実際、顧客にとって、ソフトウェアの規模がふえること自体のメリットは全く
> 無く、規模がふえたからといって多く金を払うべき理由は存在しません。
上の話になってるのはあくまで話の流れでそうなっただけだとは思いますが、
濱井さんは、最終的な販売価格・購入価格を決める基準と
ソフトウェアを作る側が各工程での生産性を図ったり見積もったり向上させる
基準(ベースになる数値)を一緒に考えてるのですか?
販売の売り上げに対する利益を上げるためにソフトウェア作成・流通の
コストを下げようするのは当然なのですが、
ソフトウェアエンジニアが生産性を向上させようといっているのは
「売り上げ・販売単価」に対する「原価の合計」を減らすための
手法を考えているのではなく、
同じものを作るための原価の合計を減らそうとしているのです。
そもそも「価値が同じなら売値も同じ」にはならないので、
ソフトウェア作成時に制御できない売値などは根拠にしません。
(もちろん、同じものでもより高い金を払ってもらえるなら
多少原価が高くてもペイしますが)
規模で考えるのが妥当か否か、という以前に、
フォーカスしている部分が違っているのでしょうが、
販売・購入価格の決定基準と ソフトウェア生産性向上(の基準)の話を
混在させては対話が成り立たないのではないかと思います。
(受託開発などで便宜上規模や原価を元にするのは顧客も価値を数値化
出来ないので規模という数値を借りて交渉しているだけであって
規模を信じているわけでもありません。)
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MORIOKA Toru 森岡"vette"徹
E-mail:vette@....jp