新規入会の一條と申します。よろしくお願いします。
----- Original Message -----
From: "森岡徹" <vette@....jp>
To: <extremeprogramming-jp@....jp>
Sent: Thursday, January 17, 2002 9:46 PM
Subject: [XP-jp:03014] Re: 生産量 (was CMM と XP)
> vetteです。
> どこがちがうといわれているのかよくわかっていませんが、
> 「ソフトウェアの生産量は数量ベースで測れない」
> 「金額ベースで測るべき」
> といわれているのですよね?
横からですいませんが、そうではないようですが?
ステップ数で計るくらいなら、金額ベースで計ったほうがマダマシということだと思
います。
ずっと読んでると、CMMには魅力をまったく感じなくなってきてます。
よーするに、マネージャとか経営者には魅力的に聞こえる一方で、
作業する現場からは、雑務とプレッシャーが余計に増えそうなものに見えますね。
ソフトウェア開発に不満を持っている他の組織からみると、
格好の攻撃手段になりかねないもののために、
データ提供を強制的にやらされそうなイメージです。
XPには、週40時間労働という歯止めがビルトインされてますが、
ステップ数による生産性で査定された場合には、お決まりのサービス残業やら、
なにやらのスペイン式管理術、デスマーチ症候群の影が見えてます。
それを避けるためというのが大義名分でしょうけど、
おそらくそんな風には利用されない予感です。
今ちょっとしたサーブレット書いているのですが、
JDBCを呼び出すコード結構分散させてしまってます。
SQLでたたくテーブル毎のことで、
機能は簡明なのですぐに作れてしまうので、ステップ数単位では
生産性があがっているように見かけますが、XP的には落第のコードです。
リファクタリングする予定ですが、とりあえず全体像を作りたいので、今はほうって
おいてます。まぁ、それはいいとして、
このタイプのコードたぶん今巷では多いんじゃないかな?
ある程度指示監督すればいわゆるコーダーレベルでも量産が効くコードですし、
データベースのテーブルのデータをいじるのが仕事内容なので、機能目的も明確。
よってそれこそ沢山テーブルがあれば、それに応じて人数増加で作業が早く
進められる。しかも、定型句にちょっと味を加えるだけで、ステップ数も多いので、
こんなに作業したんですよ。大変でした。手間隙かかったので、沢山お金ください
ね。
そういうトークもできる。ついでに技術力はさほどいらないから、
見積もりの精度も高い。ドキュメントもパターンで量産が効く。
CMMだと評価高くなりませんか?
これは不健全だと私も思うわけです。
実際のリスクファクターは、データベース変更などのときに、変更箇所が散らばって
いること。オブジェクト指向というよりは、SQLテーブルのデータ指向になってい
るので、
ビジネスモデルのロジックが分散されてしまっていて、グローバルデータ中心の
プログラムのようになる可能性が高い。
ということで、XPのほうが指定していることのほうが、よほどソフト工学的には正
しいわけですが、CMMのレベルあげようとすると、ある種、雑にコピーコードを量
産したほうが、よさそうに見えるわけです。
私の理解間違ってますか?
KLOCで計るから悪いのだというのも一理あるのですが、
結局KLOCに落ち着くんでしょうから、やらないほうがきっとマシ。
ついでに他組織とのKLOCあたりの金額とレベルで外注選別するのに使われるので
しょう。納品されたものは、エントロピーの増加しきったどうにもならない水増し
コードとドキュメントですか。やだやだ。
#濱井さん推薦の「ザ・ゴール」読みました?私は読みました。
#CMMのお話は本当に完全にバランスした工場を目指す運動にしか見えないです。
#でも結局、CMMレベルの高いソフトウェア企業にあらずんば、ソフト会社にあら
ずといわれるようになるのでしょう。
#ソフト屋の幸せはCMMにはあるのですか?XPにはありそうです。
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T.Ichijo
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