濱井です。
2002/01/16 13:46:44 +0900にhoriuchi@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>> 変数X,Yを求めるには、別途、プロダクトやプロセスの客観的価値を求める
>> 必要がありますが、それには、「価値は主観的なものである」という経済学
>> が長い時間をかけてだした結論を論破する必要があります。経済学を引っ張
>> り出すまでもなく、日常生活でも価値の主観性を感じることは多いです。
>> 私が言っているのは、生産量や生産性についてだけです。もっともそれら
>> がわからないと多くの測定値は意味を持たないかもしれませんが。
>
>> 分析したいという願望は、分析できることを保証しません。願えばかなうの
>> ならば錬金術でも、永久機関でも、角の三等分法でも不可能はないことに
>> なります。
>
>ですから濱井さんの主張は、価値を有するもの、すなわちおよそ
>ありとあらゆるものは分析できないし、分析は無意味だというこ
>とでよいですね。
はあ?私は、客観的な数値としては生産量を販売や宣伝と開発とに分割
できないと言っているだけですが?
生産量に影響を与えるのは、開発や販売、宣伝といった供給者側の要素だけ
ではありません。
競合企業の動向、景気などの外部環境も大きな影響を与えます。少なくとも
ソフトウェア以外の製品の製品の生産量に関して、このことに異論のある人は
まずいないでしょう。
外部環境の影響を排除できないから分析が無意味だなどとは聞いたことが
ありません。
そもそも、開発や販売、宣伝などの優劣は、外部環境に依存します。外部環境
の影響を排除したら一般に優劣の比較などできません。
XP自体、変化しやすい外部環境に適応した手法であって、外部環境の影響を
無視したらXPが他の手法に比べて優れているか否かというような評価も
できません。