濱井です。
2002/01/16 12:52:59 +0900にvette@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>> (1)ソフトウェアの生産量については、一般には売り上げや利益、付加価値
>> などの金額ベースで計るべき。
>
>とは思いません。
>売り上げに対するソフトウェア開発コストのパーセンテージ等は
>制御する必要はあると思いますが、ソフトウェアからみた生産量として
>管理する必要はないと思います。
私が言っているのは、ソフトウェアの生産量については、一般には数量
ベースでは計れないということなんですが。
意味のある集計とするには、同じもの、同じと見なせるものの集まりである
必要があります。
PCの生産台数10台、メインフレームの生産台数10台といった値には、意味が
ありますが、PCとメインフレームの生産台数計20台という値には意味は
ありません。PCとメインフレームの生産台数計20台という表現では、PCの
生産台数20台もメインフレームの生産台数20台もありえます。
もし、行数で生産量をあらわせるとしたら、各行が全く同一であっても
かまわないはずです。同様のことはファンクションポイントについても
言えます。
もちろん、そんなことはありません。同じソフトウェアをいくつも開発
したりしても意味はありません。ソフトウェアは一種の情報であり、他との
差異にこそ価値があるからです。
他との差異にこそ価値があるソフトウェアでは、一般には数量ベースの生産量
は意味をなしません。
>> (2)ソフトウェア自体をどのように計っても、生産量は計れない。
>
>そら売り上げだったらわかりませんね。
(1)とは独立して言っているつもりなんですが。
仮に、ソフトウェア自体を計って、生産量Xが得られるとしましょう。ここ
で、全く同じソフトウェアが複数の組織や個人で別々に開発されたとしたら
生産量の合計はいくらになりますか?
組織や個人の数がnの時、nXでしょうか?別々に開発した場合と開発した
ものをコピーした場合とでは、生産量の合計は違うのでしょうか?
別々に開発した場合の生産量がnXで、開発したものをコピーした場合の生産量
がXならば、ソフトウェアの再利用などせずに全てゼロから開発し直すべきだ
ということになります。車輪の再発明に励むべきだということになります。
別々に開発した場合の生産量も、開発したものをコピーした場合の生産量もnX
ならば、コピーすることによりいくらでも生産量はふえることになります。
生産性の問題など存在しません。
別々に開発した場合の生産量も、開発したものをコピーした場合の生産量もX
ならば、「ソフトウェア自体を計って、生産量Xが得られる」という仮定に
反します。もしくは、合計の生産量など求めることができないことにするしか
ありません。
>> (3)ソフトウェアの規模があらわしているのは、生産量ではなくコストである。
>> それは、現在までのコストのみでなく将来のコストも暗示する。
>
>規模=コストでもないですが。
金銭的費用に重大な影響を与えるものとして、このように述べました。
たしかに厳密な表現ではありません。
>生産物を作るコストを下げるための発想と、
>トータルの売り上げをあげるための発想はことなります。
「売り上げ」というのは金額ベースで生産量を計る場合の例の一つとして
挙げたにすぎません。費用構造などが大きく異なるような場合まで、「売り
上げ」で比較すべきと言っているわけではありません。