> 変数X,Yを求めるには、別途、プロダクトやプロセスの客観的価値を求める
> 必要がありますが、それには、「価値は主観的なものである」という経済学
> が長い時間をかけてだした結論を論破する必要があります。経済学を引っ張
> り出すまでもなく、日常生活でも価値の主観性を感じることは多いです。
> 私が言っているのは、生産量や生産性についてだけです。もっともそれら
> がわからないと多くの測定値は意味を持たないかもしれませんが。
> 分析したいという願望は、分析できることを保証しません。願えばかなうの
> ならば錬金術でも、永久機関でも、角の三等分法でも不可能はないことに
> なります。
ですから濱井さんの主張は、価値を有するもの、すなわちおよそ
ありとあらゆるものは分析できないし、分析は無意味だというこ
とでよいですね。
> 重要なのは、できもしない定量的分析、定量的評価への願望はソフトウェア
> 開発というものを正しく理解することを妨げるということです。ソフトウェア
> 開発を正しく理解していないから、生産性も向上しないし、品質も向上しない
> のです。
そんなことは昔から言われていることですし、開発者なら一度は
誰でも思うことでしょう。何も濱井さんが改めて述べる必要はあ
りません。その主張を裏付ける根拠などいとも簡単に見つけるこ
とができるでしょう。
しかし分析が必要とされる背景を考察せず、代案を示すこともな
しに上記のようなだれでもわかるようなことを繰り返し述べても
濱井さんの主張には誰も耳を傾けないでしょう。濱井さんの主張
が正しいか否かはともかく、アプローチが致命的に間違っているわ
けです。上の錬金術云々などのようにむやみに一般化したうえで
否定する例など、失礼ながら論法が幼稚です。
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Michitaro Horiuchi / Access Co.,Ltd.
horiuchi@....jp / horiuti@....jp