上手@データ通信システムです。
ちょっとコメントさせて下さい。
On Thu, 18 May 2000 09:30:44 +0900
佃 軍治 <tsukuda@....jp> wrote:
>
> 佃です。
>
> 23章の抄訳を送付します。
> 意訳している箇所がかなりあります。
> 間違いの指摘、コメントなど、お願いします。
>
>
> <私の思い込みによるまとめ>
> ・ XPでも最初は劇的な改善は見られない。最初はXPに慣れて
> いないから、ちょっとした改善しか見られない。最初はそれで我慢
> しましょう。(最初の80%の努力で20%の効果)(これは私が感じた
> ことで、本文には明示的に書かれていません)
> ・ プラクティスを適切に使えるようになれば、劇的に生産性が高
> まる。そのためには、プラクティスをバランスよく使うことが重要
> である。(プラクティスは絡み合っているので、20%のプラクティ
> スの使用で80%の効果を得る、という20-80ルールは適用できない)
>
> <タイトル直下の要約部分の全訳>
> XPのフルバリューはすべてのプラクティスが適切になるまで得
in place はスラングでは「実施される」という意味のようです。
xpの真価(?)は全てのプラクティスが実施されないと発揮できない。
位では?
> られない。多くのプラクティスは断片的に適応可能であるが、それ
> らを一緒に利用されたときにそれらは相乗効果を生む。
>
> <本文の抄訳>
> ソフトウェアプログラマは、20-80ルール(利益の80%は作業の
benefitは、恩恵とか結果のニュアンスを持った訳の方がよいのでは?
いい訳がありませんか。
> 20%から生じる)を扱うことに慣れている。このルールを適用する
> ためには、システムがお互いに比較的独立していなければならな
> い。例えば性能のチューニングを行う場合には、チューニングする
> 箇所は、別の箇所に影響しない方がよい。
>
> The Athletic Skierと呼ばれるスキーの本では、以下のようなこ
> とを述べている。
> ・ スキーブーツをチューニングし、よい状態にすれば、山を感じ
> ることができ、バランスを保つことができる。
> ・ 最初の80%の努力で20%の進歩しか得られない。
> ・ たくさんの小さな要因、例えばスキーブーツのチューニング、
> により、バランスを保つことができるようになる。ある要因がだめ
> なら、バランスは保てない。
スキーブーツのバランスがとれていないことは、他に沢山の問題が
あることを示していて、それを全て直さないと駄目だと言っていると
思います。
it is a host of little factors. というのを、それは沢山の小さな
要因を紹介(host:司会者の意味?)している、と考えました。
> ・ 最初はゆっくりとした進歩だが、最後の段階では急激にスキー
> が進歩する。
進歩はずっと(all along)ゆっくりだが、最後の2つ3つの(few)変化
が劇的にスキーを上達させる
位だと思います。
>
> XPもこれと似た感じである。シナジー効果を得るためにプラク
> ティスを同時に実施すれば、単体で使用する場合の合計より効果が
> 大きい。例えば、ペアプログラミングのパートナーがあなたにリフ
> ァクタリングを要求したりするので、単にテストをするのではな
> く、単純なシステムをテストすることになり、テストが容易にな
> る。
> これはジレンマを生む。XPはオールオアナッシングなのか。改
> 善が見られないままこれらのプラクティスに従うべきなのか。そん
to the letter は文字通りに、厳密に、の意味のようです。ここは、
厳密に全てのプラクティスの適用をするか、それとも(一切適用しない
で)何の改善ももたらさない方に賭けるかの2者択一を言っていて、
結論は、そんなことは無いよ、ということだと思います。
> なことはない。部分的なXPの適用により大きな利益を得ることが
> できる。しかし、すべてのプラクティスを同時に適切に利用した方
> がさらに多くの利益を得ることができる。
>
>
> --
> 佃 軍治 tsukuda@....jp
> 日立製作所システム開発研究所第2部
>