濱井です。
2002/01/09 16:05:44 +0900にuehara@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>> 生産量ではなくむしろコストをあらわす「規模」を生産量の指標と
>> していることです。
>> 「ソフトウェア工学は結果として生産性向上の足を引っ張っている」
>> ということになります。
>
>そもそも「生産」なんて言葉を使うことが間違ってますね。
>
>設計図は「生産」するもんじゃありませんし
>小説を「生産」したりもしません。
>
>生産性、生産量、なんて概念でソフトウェアのことをとやかく
>言おうとする時点でテイラリズムに首までどっぷり使ってる証拠です。
>
>なんて極論を言ってみたり..。
ここら辺は、訳語の混乱のせいですね。
英語の"produce"は、「製品やサービスを顧客に提供する」と
いうようなもっと広い意味をもちます。
ですから、音楽、映画、テレビ番組なども"produce"します。
通常の日本語の「生産」と生産性や生産量を議論する時の「生産」と
では、意味が多少ずれてしまっています。
>でも、「生産性」なんて言葉は一切使うのを辞めて、
>「作業効率」とでも言い換えたほうが、
>世の中がかなり良くなると思いますね。
「作業」という言葉は、「生産」よりも一般に狭い範囲について
使いますから、狭い範囲にだけ意識が集中して、最悪の場合今より
悪くなるおそれもありそうに思います。