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Date:  Wed, 09 Jan 2002 15:17:36 +0900
From:  Satoshi Sawada <satoshi@....jp>
Subject:  [XP-jp:02990] Re: 生産量 (was CMM 	と XP)
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <3C3BE080.5EA8DBA6@....jp>
References:  <20020109113458.9F58.MAKOTAN@....jp> <200201090335.MAA10119@....jp>
X-Mail-Count: 02990

澤田@CECです。

k-hamai@....com wrote:
> XPでは生産量はどうでもいいんですか?生産性はどうでもいいんですか?
> 大いに関係があると思っているから書いているつもりなんですが。

XPは、生産性を上げることができる方法かもしれませんが、どれだけ向
上したかという計測はしませんよね。
相対的に生産性の向上を体感できるだけで十分なのでは?(定量的に計測
するのは困難なので)

> [XP-jp:02565]でも書いたように、従来のソフトウェア工学の間違いが
> XPの足枷になっていると見られるケースもあります。

ソフトウェア工学ではソフトウェアの生産量を規模で計測するのが適切
ということになっているのでしょうか?
#ファンクションポイントやユースケースポイントは?

個人的には、ソフトウェアを作ることはまだまだ「工学」と呼べるほど
成熟していないと思います。

そもそも、ソフトウェアの生産量や生産性を定量化すること自体が難し
すぎるのでは?

濱井さんはソフトの対価が生産量とみなしてはどうか、と主張している
のだと思いますが、金額は生産量と無関係でしょう。
フリーソフトやウイルス(笑)の生産量はゼロではありません。

ソフトウェアの生産量として、ユースケースはひとつの指標になると思
います。(前に誰か言ってませんでしたっけ?)
ソフトウェアがどのようなサービスをユーザに提供するのか、が重要な
のだと思います。
ただし個々のユースケースは実装するためのコストも、ユーザが決める
価値も異なるので、金額に換算した比較はできません。

生産性は単純に考えると「生産量/コスト」かもしれませんが、生産量
を定量化できないので同じですね。これに、拡張性や再利用性、信頼性、
Known/Unknown BUG の数・影響度、保守性などのようなさまざまなパラ
メータを考慮すべきなんでしょうが、どれも定量化が難しそうです。

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澤田聡司@中央電子 九州テクノロジーセンタ
TEL. 093-881-9832  E-mail: satoshi@....jp
FAX. 093-881-9852  http://www.cec.co.jp/
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