北野です.
On Thu, 27 Dec 2001 11:38:27 +0900
k-hamai@....com wrote:
> >CMMではプロセスの定義を行っていません.
> >いかに活動を行うかというHowの部分は,組織に任されています.
> >また,HowをどのようなMetricsで評価するか,という部分も,組織に任されています.
>
> Metricsを使わない、定量的な評価などしないという選択も組織には
> 可能なんですが、それではレベル1にしかならないはずです。
> CMMの枠の中で組織に任されているだけです。
その通りだと思います.
返信された意図がいまいちわかっていません...
> 実際、Linuxなど、多くのフリーソフトウェアでは、定量的な計測など
> 行っている気配はありません。
オープンソースソフトウェアの開発では,
開発の参加は自由で,開発者を拘束することはできないので,
定量的な計測といっても,プロジェクト管理活動に役立つ計測は,
難しいような気がします.だから,していないのではないでしょうか?
また,オープンソースソフトウェアで,at your own riskで使って下さい,
といった場合に,品質管理活動は必要ない気がします.
オープンソースソフトウェアの開発を例に出すのは違和感があります.
> >なので,
> >仕様変更に柔軟に対応できるかどうか?というのは,
> >プロセスを定義する組織に依存し,CMMに依存していません.
> >また,見積り精度についても,
> >Metricsを定義する組織に依存し,CMMに依存していません.
>
> 1日以上1年以下というような開発期間の見積もりでは無意味でしょう。
>
> 計測や見積もりは、それ自体コスト要因なので、それを行うだけの
> メリットが無いならばしない方がましということになります。
> CMMにはそういった考慮は無いようです。
「見積り精度は低いが,見積りを続けて見積り精度を改善し,
プロジェクト管理を行う企業A社」と,
「見積り精度が低いので,見積りはしないで,
プロジェクト管理を行うB社」
の2社があった場合に,B社のほうが良い会社になるということでしょうか?
CMM的にはA社のほうが優良企業であると認定されると思います.
一時点では利益面でメリットが無くても,
改善された後に,全体で利益面でメリットがあれば良いのではないでしょうか?
理想的なプロジェクト管理活動にメリットがあるからこそ,
CMMではプロジェクト管理をMustにしているのだと思いますが.
# XPの話と結びつかないスレッドは,やめようかなぁと思ってます.
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KITANO Takatoshi
kitano@....jp