濱井です。
2001/12/21 01:22:21 +0900にdann@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>「良いプロセスで開発を行えば,売れるソフトウェアを作れる」
>というのは真ではないと思います.
はい。ですが。
「売れるソフトウェアを作れる確率が高いプロセスは、良いプロセスである」
は、真だと思います。売れるソフトウェアを作れる確率と良いプロセス
であることとが無関係であったり、売れるソフトウェアを作れる確率が
低いプロセスが良いプロセスであるのならば、プロセスをよくするべき
理由などありません。
>なので,売り上げや利益はCMMの管理対象である必要はないと思います.
>CMMは,悪魔でプロセスを評価するためのモデルであって,
>プロダクトを評価するためのモデルではないからです.
売り上げや利益はプロダクトの特性ではないので、プロダクトを評価した
ことにはなりません。DRAMなどの規格品は、同じ特性をもつプロダクトが
いくつもの工場で作られていますが、売り上げや利益は各工場で大差が
あります。
売り上げや利益はプロダクトの特性と関連がありますが、それだけで決まる
ものではありません。プロダクトのリリースタイミングなども大きな影響を
与えます。リリースタイミングは開発速度というプロセスの特性により
ほぼ決まるものです。