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Date:  Fri, 21 Dec 2001 13:37:50 +0900
From:  k-hamai@....com
Subject:  [XP-jp:02933] Re: CMM と XP
To:  extremeprogramming-jp@....jp
Message-Id:  <200112210437.NAA00040@....jp>
In-Reply-To:  <20011219142508P.ono@....jp>
References:  <20011219142508P.ono@....jp>
X-Mail-Count: 02933

濱井です。
2001/12/19 14:25:08 +0900にono@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。

プラスの価値とマイナスの価値というように単純に分けられないと
思います。
例えば、クルマにおいて小さいということは、狭苦しい、人や荷物を
多く乗せられない、というようなマイナスの価値をもちます。反面、
小回りが利く、場所をとらない、というようなプラスの価値ももちます。
もちろn、欠陥のようにマイナスの価値でしかないものもあります。


>私は、CMM を含めたソフトウェア・プロセスは、全てこの「マイナスの価値が
>無い」という意味での品質に貢献するものであり、それ以上ではないと考えて
>います。そしてこのようなソフトウェア・プロセスを導入しようとする組織は、
>その「マイナスの価値が無い」ことが、自分達の利益にどれだけ貢献するかを
>考える必要はあるでしょう。その意味で、CMM それ自体に、この「目的からの
>観点」が抜け落ちていることは濱井さんに同意します。
>
>ただしこれを、CMM を含めたプロセスの瑕疵だとは思いません。自らの適用範
>囲を限定しているわけで、謙抑的だといってもよいでしょう。

CMMの提唱者が、この範囲以外は使っていけないとか限定しているのでは
ないのですから、「自らの適用範囲を限定している」とは言えないでしょう。

適用限界があるのと適用範囲を限定しているのとは違います。

また、私はプラスの価値に貢献するソフトウェア・プロセスはあり得る
と思っています。ただ、CMMの考えているものとは一致しませんが。
むしろ、プラスの価値に貢献するソフトウェア・プロセスはCMMの基準
では、低いレベルのプロセスになると思っています。