濱井です。
2001/12/21 11:24:29 +0900にy-kamite@....jpさんが送られた
メールに関する返信です。
>世の中にない新製品の開発、例えば青色LEDの開発に、誰も品質管理を適用しよ
>うとは思わないと思います。
ソフトウェアの新機能の開発については、「世の中にない新製品の開発」
に相当すると思いますが?
>では、ソフトはどうなのか?
>
>Deming の品質管理の思想が日本に来て、TQCとして花が咲いたのはご存知の通り
>ですが、このTQCがアメリカに帰って、更に改良されたのが、シックスシグマと
>ソフトウェアではCMMです。
>
>「成功するソフトウェア開発ーCMMのガイドライン」には以下が明記してあります。
>・CMMとはTQMにおけるプロセス管理の概念をソフトウェアに適用したもの、とい
>うことになる。TQMとは「ある組織へインプットとして提供される材やサービス、
>およびその組織内のあらゆるプロセスを改善するための定量的手法や人的資源の
>適用」と定義できるがその最終目標は、現在および将来における顧客のニーズを
>満たすことである。・・TQM活動と連携し・・(P11)
ソフトの品質管理により画期的な成功をした企業というのは聞いたことが
ありませんが、あるのでしょうか?
>いいたいことは、CMMは品質管理の一つの流れですよ。ということです。
>どこの世界に、「売れる製品の開発に適用できない品質管理」があるでしょうか?
あるでしょう。
売れる製品の開発に適用できる品質管理であるべきだということと、売れる
製品の開発に適用できる品質管理であることとは違います。
品質管理だって完璧なものではありません。
>100歩譲って、「CMMが対象とする *通常プロセス* が適用しにくい」開発なら、
>*製品改良開発用*のプロセスや、*XP適用のSWAT*プロセスをつくって、その
>中で必要な(メトリックスや)記録の方法を定義すれば良いと思います。
>それが、私が最初に、「XPのプラクティスを分解して、CMMの中のXPプロセスとし
>て定義すれば、CMMにおけるXPの適用は問題ない筈だ」という主張です。
CMM自体が、工場の製造プロセスのようなプロセスを前提にしている以上
多少の変更で適応するのは無理がある。無視する方が簡単である。
というのが私の判断です。
>#メタプロセスであるモデルが、自分自身のプロセスを固定化させるような要求
>をする筈がないと思います。
CMMには組み込まれていないようですが。
憲法には、憲法の改定方法が規定されていますが、CMMのどこにCMMの改定
方法が記述されているのでしょう?