大山さん、今日は、上手です。
MLをご覧の方がCMMを誤解されるといけないので、敢えてコメントします。
> 大山です。
>
> 濱井さんがおっしゃってるのは、
>
> ・売れる製品は新規性が高い場合が多く、
> 精度の高い見積が不可能な場合が多い
>
> ・売れる製品を作るためには、開発中にも
> 柔軟に仕様を変更できることが望ましい(ことが多い)
>
> ・そもそもユーザはモノを見るまで自分が本当に
> 何を必要としているか、認識できない(ことが多い)
>
> といった現実が、CMMの前提とかけ離れているのだから
> 実際に売れる/役立つ製品を作ろうとする場合、
> 開発組織を評価するモデルとしてCMMを使うべきではない、
> ということではないでしょうか?
>
> 僕はこの意見に賛成です。
ここでいわれている仕様の変更具合が判定基準と思います。
世の中にない新製品の開発、例えば青色LEDの開発に、誰も品質管理を適用しよ
うとは思わないと思います。
#でも、合理的に実験を進めるためにもデータや記録は詳細にとっていきますよ
ね。うまく行けば、量産プロセスのベースになるかもしれません。
#まこたん、さんが指摘されている通りです。
では、ソフトはどうなのか?
Deming の品質管理の思想が日本に来て、TQCとして花が咲いたのはご存知の通り
ですが、このTQCがアメリカに帰って、更に改良されたのが、シックスシグマと
ソフトウェアではCMMです。
「成功するソフトウェア開発ーCMMのガイドライン」には以下が明記してあります。
・CMMとはTQMにおけるプロセス管理の概念をソフトウェアに適用したもの、とい
うことになる。TQMとは「ある組織へインプットとして提供される材やサービス、
およびその組織内のあらゆるプロセスを改善するための定量的手法や人的資源の
適用」と定義できるがその最終目標は、現在および将来における顧客のニーズを
満たすことである。・・TQM活動と連携し・・(P11)
いいたいことは、CMMは品質管理の一つの流れですよ。ということです。
どこの世界に、「売れる製品の開発に適用できない品質管理」があるでしょうか?
品質管理には、「改善・改良」は遺伝子として組み込まれています。
量産品の開発も、デザインも、プロセスが違うだけです。
100歩譲って、「CMMが対象とする *通常プロセス* が適用しにくい」開発なら、
*製品改良開発用*のプロセスや、*XP適用のSWAT*プロセスをつくって、その
中で必要な(メトリックスや)記録の方法を定義すれば良いと思います。
それが、私が最初に、「XPのプラクティスを分解して、CMMの中のXPプロセスとし
て定義すれば、CMMにおけるXPの適用は問題ない筈だ」という主張です。
#メタプロセスであるモデルが、自分自身のプロセスを固定化させるような要求
をする筈がないと思います。
#抜け道はどこにでもある、ともいえますが。(笑い)
(では)